アイデザイン(上眼瞼・下眼瞼の加齢性変化と眼窩周囲美容)-2

2015年06月17日

はじめに——美容外科の手法・精神・マネジメント

 
 
●〈技術・情報の高度化〉と美的完成度の実現
 
我が国では美容外科医療の第一歩は戦後,ヨーロッパから導入された知識・情報を参考として開始されたといってよいだろう.
当時,美容外科医療は少数の医師たちの手によって実践されていたが,この医療を求める需要が明らかに供給を上回り,医師たちは求められる治療の全てを手探り状態で対処せざるを得なかった.そうした環境の中で行なわれた医療のレベルは,現在の目から見てみると,安全性においても美的完成度に照らしても行き届いたものとは言えなかったが,しかし,その後の美容外科の展開は〈技術・情報の高度化〉とともにそうした課題を次々と乗り越え,新しい変革と進展を着実に手中にしていったのである.
 
その理由としては,日本経済の成長と市民社会の安定した繁栄のなかで,医療全体が生活質の向上を重視した患者本位の価値意識を共有し,浸透させたこと,人々が美容整形の医療の場を生活の中で一層〈切実に・抵抗なく・男女を問わず〉求めるようになったことがあげられるであろう.
美容外科医療をめぐるこうした環境変化とともに,患者ニーズの多様な変化に対応して,治療を提供するわれわれ医療サイドもさらに安全性の高い技術・高度な美意識の実現を要求され,レベル・アップを図ってきたのである.その結果,かつては一人の医師が「総合的」に行っていた美容外科の治療の現場は,より「細分・専門化」,「情報化・機器化」され,他科の医療と同じような先進医学の成熟・進展の道を歩むことになったのである.
 
このような経営環境のさなか,2005年に設立された『銀座キューヴォクリニック』の歩んだ道も,美容治療のみならず,総合的アンチエイジング・ケアを提供することで,最良の治療,サービスと向き合いながら,「美」の実現への修練と検証の連続であったといって過言ではない.
 
 
●美容外科医療の環境形成とビジネスシーン
 
本書は「眼窩周囲治療」に関する知識や技術のみならず,初めて美容外科に興味を持っていただいた方,新人の美容外科医たちがこの医療に関心を持ち,どのように開業にまで至るかについて具体的に考察し,簡潔にまとめたものである.美容医療の新しい探求と実現は,一方においてはビジネスシーンの積み重ねの構築でもある.医師,患者間のコミュニケーション技術の重要性や,クリニック・オフィス配置の効果等の環境調整が美容外科医療の成功に大きく関与するからだ.
 
本書3章の概論では初心者の外科医が眼科領域手術を行う際,知るべき眼窩周囲の解剖についてその理解を深めた上で,安全を最優先にした比較的侵襲度の少ない手術から次第に侵襲度の高い手術について解説を加えていった.また,4章・5章の技術編では美容外科医として眼窩周囲治療をどのように行うべきか具体的内容を述べている.これまで眼窩周囲治療は眼科,形成外科そして美容外科が扱う領域であった.眼窩周囲疾患は眼科と形成外科の対象となり,あくまで保険適応下で疾患を扱われるため,疾患治療を優先に行われてきたのである.そのため美容・整容学的改善は二の次とされ,機能改善をその主たる目的としていたため,美の追究という面では後回しにされてきた感があるといっても過言ではないだろう.
 
本書における新しい治療へのアプローチとその成果は,そうした〈治療の偏り〉を取り戻すものであり,QOLを重視した患者本位の眼窩周囲治療の実現でもあった.
それは患者ニーズと正面から向き合った美容医療本来の到達点であり,〈健康と美の交差点〉であることを確信している.
 
銀座キューヴォクリニック
久保 隆之
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