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技術者ブログ

2022年9月19日
演題:経結膜的下眼瞼形成術を用いた目の下のクマ(くま)・たるみ症例の検討と失敗から学ぶ教訓

第4回JAAS(日本抗加齢外科・再生医療研究会)東京LiveForum (2013年9月22日〜23日開催予定)

抄録:

下眼瞼形成術の歴史を振り返ると、この治療は今から約80年前、ヨーロッパを中心に皮膚切開法を用いて始まったとされる。いわゆる”baggy eyelid”と呼ばれる下眼瞼の膨隆は、目の下のたるみと認識されやすく、老化を強く感じさせる外見的兆候である。そのため、この症状の改善を求めて美容外科を訪れる人々は、美容医療の普及とともに年々増加するようになった。

当クリニックは2005年の開業以来、この治療を主体に診療を展開してきた。下眼瞼の悩みを抱える患者が当クリニックに集積した主な理由は、当時皮膚切開法による下眼瞼形成術が主体に行われていたにも関わらず、当クリニックでは皮膚切開なしに下眼瞼結膜面からアプローチする方法を全面的に打ち出したためである。

当時この方法は、若年層で比較的症状の軽い症例のみが適応とされ、加齢に伴う下眼瞼膨隆・下垂の解決にこの方法が用いられることはほとんどなかった。ここで私が開業前に勤務していた美容外科の老舗、十仁病院での診療を例に挙げる。当時も十仁病院に下眼瞼治療を求めて多くの患者たちに皮膚切開法を勧めても、この治療を拒むケースが後を絶たなかった。

その状況を見た私は、なんとか皮膚切開せずに下眼瞼の悩みを解決出来ないかと考え、その打開策を求めて海外へ飛びだった。その経験から皮膚切開なしの下眼瞼治療への感触を得、開業当初から中高年層世代へこの治療を試み始めた。当時誰も行わなかったこの治療法の適応は物議を交わし、外部からの誹謗中傷や非難的な意見も少なくなかった。

確かに当時、皮膚切開法用いずにこの問題を解決するいわゆる”脱脂法”は、下眼窩脂肪を抜去するのみで、適応を考えずにやみくもに行うと、凹みや予想しない皮膚不整やしわを発生させるリスクがあったため、脱脂は極めて控え目に行わざるを得なかった。だが脱脂を控え目に行うと、得られる治療結果が乏しいといったジレンマに陥るので、皮膚切開を用いない下眼瞼手術法の開発は困難を極める局面もあった。

そしてついに治療法は脱脂から下眼窩脂肪の均一化・平坦化を図る方法に収束し、安定して良好な結果が得られるようになった。この治療を脱脂一辺倒で行った開業初期の頃、脱脂に伴う凹み等、その修正などの苦い経験をしたことは認めざるを得ない。だが外科医は控え目で保守的な治療のみを行っていても、画期的な治療法を確立することは出来ないと言われる。

すなわち外科医がより良好な結果が得られる画期的治療法を目指す場合、従来まで行われていなかった新しい方法に挑戦せねばならない。だがおうおうにして、こういった新たな挑戦はすぐに成功に結びつく訳ではなく、試行錯誤・紆余曲折を経て次第に完成されてゆく。熟練した先輩外科医たちは、口を揃えて”新法を開発する際、小さな失敗を冒すのはやむを得ないがそれは必要最小限に留め、それを反省しつつ改良を加え、新たなその治療法のの完成度を高めるべき”と言う。

私自身、皮膚切開を用いない下眼瞼形成術の開発にあたってまさにこの過程を経験し、次第にその完成度を高め、最終的にどのような症例に対応する治療法を確立したと自負している。今回の発表では従来まで行われていた”脱脂法”から、私が改良を加えた経結膜的下眼瞼形成術への過程を、その紆余曲折も含めて説明する。

銀座CUVOクリニック目の下のくま治療について
銀座CUVOクリニック目の下のたるみ治療について

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