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美容外科ブログ

2022年9月21日
アジアの草の根運動

美容外科学会は春秋2回行われる。秋の学会は韓国ソウルで行われた。折しも10月末開業したての真新しい羽田国際空港から飛びだったが、飛行時間は一時間あまりと国内線とほとんど変わらない。学会やセミナー等で中国、韓国には毎年のように行くようになったせいか、これらの国々を訪れても他国に来たような気がしない。

美容医療は直接的に人命と関わる医療ではないため、このビジネスの活性は景気の良し悪しに影響されやすい。それを象徴するかのように韓国、日本の美容医療は長引く不況の影響でやや動きの鈍さが感じ取れた。それに比較すると中国は好調な内外需に支えられた経済発展の元、美容医療も積極的に行われていた。

中国人の国民性なのか、いわゆる”皮膚切開を用いた”フェイスリフトや、骨形成術をも含めた大胆な治療が主流だ。その傾向は韓国に認められたが、我が国では3国の中で一番消極的な治療、つまりメスを用いない低侵襲治療中心に行われている。

手術治療を専門にする外科医にとって、大がかりな手術が減少していることはやや物足りない感もあるが、手術適応はあくまで患者主体で選択されるべきである。技術が進歩したおかげで低侵襲治療にて従来までの大がかりな治療とほぼ同等な結果が得られるようになれば、我々外科医は従来の手技に固執せずに、新技術やコンセプ(考え方)を受け入れるべきであろう。現在の日本はそういった美容医療の新技術、コンセプトの革新の時期が訪れている。

銀座CUVOクリニックのメスを使わない治療
目の下のたるみ治療について
目の下のくま治療について

また、偶然にもこの時期、G20サミットがソウルで開かれ、先進国の首脳が一同に集まった。その目的は2008年に起きたリーマンショックを契機に世界中に蔓延しているグローバル金融危機解決へ向けた首脳会議である。そして11月の初旬、日本の横浜でAPEC会議が開かれ、尖閣諸島、北方領土問題で物議を交わしている中国、ロシアとの首脳会談が行われた。

資本主義主導の米国、ヨーロッパが世界をリードする経済中心主義の世界観は終焉を迎えつつある。韓国、中国の友人医師たちと腹を割って話したが、近い将来、韓国、中国、日本がかつての欧米のように 世界の中心となるのではと語っていたが、それもかなり真実味を増してきている。

国レベルの主義主張が異なっていても、個人レベルで付き合うと中国、韓国人も我々日本人とほとんど変わらない。今後は国同士の利権争いを前面に置くのではなく、個人レベルで、いわゆる”草の根運動”的な基盤を中心に個人レベルで付き合い、対立を防がねばならない。特に中国の人口は13億を超え、我が国へのその影響力は計り知れないほどだ。この国といかにうまく付き合うかが日本の将来を左右するだろうと肌に感じながらが学会に参加した。

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