GINZA CUVO

2010年6月アーカイブ

P1000469クリニック生き残りのポイント

このコメントにこれからの美容外科のあるべき姿がある。 ついこの間まで医療の世界では、患者さんたちは否応無しに医師に診てもらう ような、医療を提供する側が優位の状況だった。 だが、時代は変遷し、患者さんが医師を選ぶ時代が到来した。

それはインターネットをはじめとする情報化社会の恩恵で、治療に興味を持つお客様たちが多くの情報を得るようになり、病院で実際に医師の話を聞く前に、十分な吟味が出来るようになったからだ。患者さんは医師の信頼度や技術はもちろんのこと、痛みが少なく、安全で、腫れないといったより良い治療を常に探している。

近年、美容医療は需要供給のバランスが崩れ、供給過多状態に陥っている。このような状況下にあると、クリニック存続に直結する売り上げも、景気動向にも影響されやすく、十分な思慮のもとに診療活動をしなければ、クリニックの安定維持は困難となる。そこで、こういった過当競争時代におけるクリニック存続のためのポイントをまとめてみた。

1.クリニックの独自性

何か決定的に患者さんを誘導するそのクリニック独自の強みがなければ、安定して患者さんを誘導することが困難となる。 銀座だけでも30軒近く美容外科系クリニックが存在する。特徴化された治療を行わなければ、顧客たちは低価格のクリニックを選択し始め、価格競争という悪循環に陥ってしまう。

いわゆる差別化された個々のクリニックの特徴は、独自の技術の場合もあれば、他には類のない行き届いたサービスのこともある。いずれにせよ、他院と異なる独自の顧客ラインを確保することが安定経営に不可欠となる。

2.低侵襲性治療

かつての美容外科治療は、皮膚切開を用いた侵襲度の高い治療が一般的であった。だが、こういった治療は傷口が残るので、必ずしも万人に受け入れられるとは限らない。たとえば、若返りのためのフェイスリフト治療に興味を持ったが、耳横の皮膚切開を行うことを知らされ、治療を躊躇したなどということが頻繁にある。だが美容外科技術は日々進歩し、かつてのような皮膚切開を用いずに、ほぼ同様の治療結果が得られるようになった。

こういった誰にも気がつかない程度に回復する低侵襲治療であれば、皮膚切開をためらう一般人も治療を受けてみたいと思うようになった。かつては侵襲度の高い治療をもいとわない限定された人たちのみの美容医療は、医療技術の進歩とともに低侵襲となったおかげで、一般人までその裾やを広げた。したがって、この業界へ新規参入しようとするクリニックは、こういった低侵襲性治療を主体に新規顧客層を開拓するべきである。

3.根拠ある医療(Evidence Based Medicine)

美容医療の裾やが広がり始めると、この業界にビジネスチャンスを見いだし、ありとあらゆる美容医療器機、材料メーカー等が次々に現れ参入する。その中には、何ら医学的根拠の裏付けがないにもかかわらず、一攫千金のみを狙って参入してくる者がいないとは限らない。

患者さんは、あくまでその道の専門家である医師を全面的に信頼した上で、提供される医療を受ける。したがって、安全かつ効果的な医療器機、材料をが取捨選択することも、我々医師の重大任務である。目先の利益や派手な宣伝等に迷うことなく、医学的根拠に基づいた安全性と効果のあるもののみを提供することを肝に銘じるべきだろう。


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