CUVO

オリジナルEYEデザイン

技術者ブログ

2022年9月19日
第八回東方美容外科学会(韓国,ソウル,2010年10月30~31日)-3

抗加齢外科治療を行った症例を検証します。
症例は53歳女性、目の上、目の下のたるみとしわ、ほうれい線、頬のたるみ、口角の下がりが認められます。
これらの症状は10年ほど前から目立ち始めたそうですが、こういった顔面の老化兆候を目の当たりにし、次第に消極的な気持ちになり始めたそうです。また、消極的な気持ちの問題は更年期の訪れとともに悪化しはじめたとのことです。

まず始めに目の上のたるみに対して、埋没法を用いた上眼瞼形成術を行いました。また、目の下のたるみに対して系結膜面から行う下眼瞼形成術を行いました。
左が治療前写真、右が上下眼瞼形成術約1ヶ月後の状態です。治療後上下眼瞼のたるみやしわが改善されたことがわかります。
目の下のたるみ治療について詳しくはこちらをご確認ください。
しかし、治療を行なっていない頬のたるみ、ほうれい線、口角の下がりは依然残存しています。

上下眼瞼形成術の終了後、頬のたるみ、ほうれい線、口角の下がりに対する頬たるみ治療を行いました。
左写真は治療前、右写真は頬たるみ治療3ヶ月後の写真です。頬のたるみ、口角の下がり、ほうれい線が著しく改善しています。

治療前に認められた顔面のしわ、たるみ等の老化兆候が大幅に改善されました。
今後の方針はくすみやこじわに対してはスキンケア治療を行うべきでしょう。また、肥満に陥らないよう、正しい生活習慣を維持することが肝心であり、そういった配慮がなされると、今後外科的治療に頼らずとも治療前のようなしわ、たるみとは無縁の生活を送ることが可能になりました。
暦年齢を戻したり、止めたりすることは出来ませんが、生物学的年齢はある程度巻き戻したり、老化を食い止めることが可能になりました。
特に顔は常に露出されており、その人の若さや健康状態、内面的心理状態までをも容易に察することが出来ます。そのためしみ、しわ、たるみが発生すると、他人からそういった問題点を指摘されたり、鏡を見た自分を見てがっかりすることで、次第に消極的な気持ちになることが少なくありません。
ですから、顔に生じた老化兆候を改善し、いつまでも若々しく保つ試みはこれからの時代を生きる我々にとって、大変重要になっています。

次に頬にたるみをもたらす主な原因である頬脂肪(バッカルファット)の解剖学的構造を示します。スライド上段のイラストのように、バッカルファットは咬筋と頬筋の間に挟まれた脂肪塊です。
人体にはいわゆる”皮下脂肪”と異なる脂肪塊が2箇所に存在します。それはスライド下段の写真如く、
1)眼窩周囲(上下に存在)
2)頬下部(バッカルファット)
に存在します。

これらの脂肪塊は加齢とともに下垂してくるため、目の上、目の下のたるみ、頬のたるみの主な原因となります。
スライドは頬脂肪塊(バッカルファット)が加齢とともに下垂し、頬のたるみ、ほうれい線、口角の下がりの原因になることを示しています。これらの症状は頬脂肪塊(バッカルファット)を適切に除去することで大幅に解消されます。

最後にまとめですが、少子高齢化社会の到来により、従来までのような次世代に我々の老後を託すことは不可能になり、我々の面倒は我々自身でみなければなりません。そのためには一人一人がQOL(生活質)を高く保ち、出来るだけ健康で若々しく生きることが肝心です。
このような時代の変遷とともに美容外科のニーズもそれに見合ったものでなければなりません。従来まではい二重形成や隆鼻術のようなわゆる”美容整形”が一般的でした。現在はそれに代わり、上記の如く、しみ、しわ、たるみを解消する抗加齢(アンチエイジング)外科治療が主流になりつつあります。
また、現代人は日々の生活が忙しいため、社会復帰までの時間、いわゆる”ダウンタイム”の長いフェイスリフトのような治療を避ける傾向にあり、できればノーダウンタイムの治療を希望します。
一般的に言うと、皮膚切開を用いるとダウンタイムが遷延するため、ノーダウンタイムの治療を行う際は皮膚切開をせず、その代わりに皮膚の裏側(粘膜面)からアプローチします。このようなアプローチを用いる限り、誰にも気づかれず、また、傷跡を残すこともなく治療を行えます。
今回の発表で示されるように、皮膚切開を用いないいくつかの治療を複合的に組み合わせることで、その治療効果は従来までの皮膚切開法によるものとほぼ同様の結果が得られるようになりました。

美容外科ブログ一覧へ

Follow us      •••••