CUVO

オリジナルEYEデザイン

美容外科ブログ

2022年9月20日
ポルトガル-2

肥満治療中心の美容医療 翌朝午前9時過ぎ、クリニック職員が僕を車でホテルに迎えにきた。昨晩の宴があまりに楽しく、僕の気持ちは朝になってもまだその余韻から抜け切れていなかった。だが、これから始まる美容医療研修がポルトガルまでやってきた目的だったので、クリニックに着く頃には気持ちを切り替えた。一日目の研修が始まった。ほとんどの患者さんは女性だが、肥満治療を希望するお客さんが次々にやってきた。西洋人が体質的に太りやすいのは言うまでもない。こういう現状を見ると、つくづく我々日本人の体質は恵まれていると思った。ポルトガル人たちは主食として肉を食べるが、それと一緒にパンやパスタ、つまり炭水化物も食べる。炭水化物の摂取はそれで終わらず、最後には必ずデザートがつく。脂肪と炭水化物を同時に摂取すると、インスリンの働きによって中性脂肪がどんどん蓄えられる。このような食習慣の土地に暮らしていると、新陳代謝が落ちてくる中高年以降、若い頃と同じ食べ方をしていると必ず肥満になる。幸運なことに日本人たちは元来、脂肪と炭水化物を同時に摂取する食習慣はあまりない。また、同じ炭水化物でも米は、パスタやパンの原料である小麦粉より、そのカロリーが消費されやすく、太りにくいという話もある。さらに、体質上西洋人たちは東洋人たちよりも太りやすいのだ。それは我々の祖先の生活を知る必要がある。西洋人は狩猟民族、我々東洋人は農耕民族主体だった。西洋人たちの行う狩猟はギャンブルのように不確実で、獲物が捕れるときもあれば、なかなか手に入らないこともあった。そのため、西洋人たちの体は獲物が得られないときでも耐えしのげるよう、体にエネルギー(脂肪)を備蓄できるようになっていた。東洋人たちの場合、米などの穀物を主食としてきたが、穀物は保存可能なのでいつでも食べることが可能だった。したがって、体にカロリーを蓄える必要がなく、体にエネルギー(脂肪)を備蓄する体質を獲得しなかった。文明の発達とともに、アフリカやニューギニアのような未開の地以外、狩猟を糧とする文化は現在どこにも存在しない。現代の車社会に代表されるように、便利な世の中で人々は慢性的運動不足に陥っている。特に西洋人たちは彼らの脂肪を蓄えやすい体質上、こういった社会環境の中で肥満になりやすい。だから、ポルトガルの美容医療でも米国などの西洋先進諸国と同様、肥満治療が中心となっているのだ。 豊胸の逆、バスト縮小治療 次にポルトガルで多いのがバストの治療だった。バストの治療というと、日本では豊胸が最も多い。ポルトガルでも豊胸治療は行われているが、その数は意外にも少なく、逆に大きなバストを縮小する治療のほうが多い。バストは乳腺と脂肪組織から構成される。当然、肥満体質の人は、加齢と共に皮膚弾性繊維が失われ、バストは垂れ下がってくる。日本人に将来垂れ下がるほど大きな胸の持ち主は少なく、こういった治療が行われることは稀である。ポルトガルのアンジェロ医師が脂肪吸引やバスト治療を専門しているのは、この地域でそういった治療のニーズが高いからなのだ。僕が専門に行う目の周りの治療は、ポルトガルでは体幹部の治療ほど多くない。ポルトガル人たちは元来大きく、ぱっちりとした二重目で、目の下のクマ(くま)やたるみの悩みも少ない。だから、ポルトガルで目の治療を専門にしてビジネスとして成功するのは難しく、その地域のニーズにあった治療を提供することが肝心となる。僕はアンジェロ医師のもと、助手として脂肪吸引や乳房縮小治療を手伝ったが、特に乳房縮小治療は骨の折れる作業で、治療時間は3時間を超えることが多かった。一日の治療が終わる頃にはくたくたになっていた。

技術者ブログ一覧へ

Follow us      •••••