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先日JFK(ケネディ大統領)の娘、キャロライン・ケネディさんが新しい米国駐日大使にとなった。どうやら彼女は、英国のような王室制度のない米国にとって故ダイアナ妃のような存在らしく、各界で様々な影響力を有しているらしい。彼女の年齢は50代中半らしいが、そのスタイルは背筋がピンと伸びていて活力がみなぎっている。


ところが顔をアップで見ると、たるみはほとんど目立たないが、目元や頬のしわがやや気になる。つまり彼女は典型的な西洋人体質で、顔の皮下脂肪、眼窩周囲脂肪、そして頬脂肪(バッカルファット)が少ないので顔がたるみにくい。


その反面、顔の皮下脂肪が少ないと皮膚はまるでセロファンのよう薄く、彼女のようにしわが出来やすくなる。美容医学的に診断するとキャロライン・ケネディさんの場合、顔のしわ改善にはボトックスやヒアルロン酸などのフィラー、フォトやRF、そして超音波系のレーザーによる皮膚活性化、そして最終的にはフェイスリフト手術が必要になるだろう。


我々東洋人は、西洋人と比較して皮膚が厚いのでしわが出来にくく、50代中半でも顔のしわがほとんど気にならないことも少なくない。だが東洋人は顔の脂肪量は多いため、西洋人よりも顔のたるみが気になることが多い。顔の脂肪は筋肉や皮膚のような収縮機能を持たず、加齢とともにその重みにより下垂し始めるのが顔のたるみの原因なのだ。


東洋人の中でも日本人はその遺伝子を調べると、長い歴史経過の中で世界各地からこの地へやって来たことが証明されている。すなわち日本は、単一民族人種と思われているが、じつは他民族人種と言う方が正しい。そして美容医学的に見てもさまざまな遺伝子がモザイク状に混じり合った日本人は、その遺伝子の発現具合よってしわ、たるみ症状も人によって大きく異なる。


こういった事実を考慮すると、美容医療の現場で最も重要なことは、決して画一的な治療のみを行わず、それぞれの症状に応じてふさわしい治療を選択するアレンジ能力だと僕は信じている。このアレンジ能力を獲得するには、普段から患者さんを注意深く観察し、何がその患者さんの問題なのかを具体的に把握する努力を継続すること以外にない。そして人によって症状や治療法が異なることは、この医療従事者の楽しみや、やり甲斐でもある。


話をキャロライン・ケネディさんに戻すが、冒頭に述べたように彼女は大変人気があり、世界中の多くの人たちから熱い視線を受け続けている。その主な理由は、彼女の有する内面から溢れ出る魅力的な人間性と、高い美意識によって維持された何歳になっても変わらない均整のとれた容姿であろう。だがそんな彼女でも、典型的西洋人に宿命的な顔のしわは回避出来ない問題でもある。そういった問題を解決するためにこそ、我々美容医療従事者の価値があると僕は思う。


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