GINZA CUVO

2008年11月アーカイブ

目の下くま、たるみ治療の発表 11月15日から2日間、東京で、高須クリニック、高須克哉先生主催の国際美容外科学会が開かれた。世界各国から1000名ほどの医師たち集まるこの学会で、僕は昨年1年間で施術した1044症例の"目の下のクマ(くま)、たるみ治療"の成績を発表した。その成績を簡単にまとめると次のようになる。この治療を受けた方の平均年齢は43歳、その内訳は 936名の女性 、108名の男性(全体の約10%)であった。治療成績はおおむね良好で、95%以上の方が一度のみの治療で満足していた。残り5%(約50名)の不満足の原因は何だったのか?一番多かったのが脂肪の取り残しで、その数は約30名であった。しわやへこみなどは約20名程度であった。だが、これら5%(約50名)の問題点は、再治療によりほぼ改善された。 このように、目の裏から行う"目の下のクマ(くま)、たるみ治療"は、傷跡や目の形の変形などの後遺症がない、安全な治療であることが証明された。今後、より安定した治療成績を残すよう努力することで僕は発表を終えた。この発表で最も重要なのは、すべての症例を僕一人で手がけたことだ。一人の医師がすべての治療を行うことで、技術的な差はでにくい。つまり、その治療価値そのものが正確に分析出来たことになる。つまり、この治療は熟練した医師が適切に治療を行うと、良好な結果が得られる可能性が極めて高い、優れた治療なのだ。
銀座CUVOクリニック目の下のくま治療について
銀座CUVOクリニック目の下のたるみ治療について

 傷跡を残さない治療の重要性
 今回の学会には美容医療に従事する多数の医師が世界各国から参加した。5~6年前から盛んに言われ出した傷跡を残さない外科治療は、さらにその価値を増していた。美容医療と普通の医療には決定的な違いが一つある。美容医療は生命にかかわる病気を治療の対象としていない。ガンのように生命に関わる場合、傷跡のことをとやかく言っている暇はない。その場合、一刻も早く手術をすることが最優先となる。 僕は2年半前、サッカー試合中にアキレス腱断裂を受傷した。その際、元のように運動が出来ること、そして出来るだけ早く復活出来ることを望んで、アキレス腱縫合手術を受けた。いまだに傷跡は痛々しく残っているが、それは現在のように受傷前と同様にサッカーが出来るのだから、やむを得ない代償と思える。だが、美容医療は生命に関わる問題を扱う医療ではない。だから、本人の希望によるこのような医療の場合、出来るだけ傷跡を残さない治療をすることが大変重要となる。美容医療が一般的になるに従い、この事実があからさまになったきた。 フランスの名美容外科医 高須クリニック、高須克哉先生の知人で、フランス人の名医、フルニエ医師がこの学会に招待された。フルニエ医師は80歳を超える高齢だが、現在もパリで美容外科診療を行っている。フルニエ医師は過去半世紀にわたって、この世界でめざましい業績を残した世界有数の美容外科医だ。そのため、彼の講演が始まると、学会場は満席となり、講演終了後には多くの医師がサインを求めたり、一緒に記念撮影を行っていた。今では当然のように行われている脂肪吸引も、今から30年近く前、フルニエ医師たちによって開発された手技だった。今回フルニエ医師は、最小限切開で行うフェイスリフト治療について発表した。彼の発表は次のような内容であった。"フェイスリフト治療はさまざまな方法があるが、どの治療もその効果は永久には続かず、どんなに難しい手技を用いてもその効果にそれほど差はない。であれば、フェイスリフト治療は最小限の傷跡で済むシンプルな手技を用いて行うべきである。"と述べた。フルニエ医師の発表は、まさに最新美容医療が目指すコンセプトそのもので、目から鱗が落ちる思いだった。 フルニエ医師の発表後、彼のこれまでの功績が聴衆に伝えられた。そこで初めて知ったのだが、僕が専門的に行っている"目の裏からの目の下のクマ(くま)、たるみ治療"も、実はフルニエ医師によって開発されていたのだ!僕はフルニエ医師の功績のおかげで、今の自分があると思うと胸の震える思いがした。フルニエ医師の発表についていくつか疑問点があったので、僕は学会場で彼を見つけた後、勇気を奮い起こして彼に次のように話しかけた。「僕は東京で美容外科診療に従事する医師ですが、いくつか質問があります。」と。フルニエ医師は僕の質問に答えた後、次のように述べた。「治療手技に関しての教科書はたくさんあります。ですが、"美しさとは何か"について述べた教科書はありません。美容外科医は"美しさとは何か"を意識しながら診療すべきです。ここに私の書いた"美しさとは何か"についての論文があります。君にあげるからこれをよく読みなさい。」と。彼は僕に論文を渡し、そこにサインまで付け加えてくれた。 僕はどう御礼をしたらよいかわからないくらい嬉しかった。一緒に記念写真を撮影を頼むと快く応じてくれた。彼はにこにこしながら、「写真に写るときは、決して顔の正面を向けてはいけません。顔は斜めから見た方が立体的で美しいのです。だから、ハリウッド女優たちも写真は必ず斜め向きで撮っています。」と言った。僕は斜めを向きながら写真に写ると、彼は「そんな感じです。」と笑った。世界に名を馳せた重鎮美容外科医のフルニエ医師、僕のような下っ端医師がうかうかと話かけても相手にされないのではないかと不安だった。だが、実際の彼は、このように気さくで無邪気な医師だった。 美容外科医はどちらかというと、技術に過信する傾向があり、僕もその例外ではない。長年この業界に君臨し、成功を遂げたフルニエ医師の"美しさとは何か"の一言は僕に重く響いた。"美しさとは何か"を常に意識しながら美容診療に従事すること。これが名美容外科医になるためには欠かせない要素なのだと思った。

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