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技術者ブログ

2022年9月19日
正しい美容クリニックの選び方−3

インターネットの落とし穴

つまりインターネット広告は、いわゆる”諸刃の剣”であり、適切な治療を供給出来れば、集客には非常に有効な手段である。だが不適切な治療を行い、患者さんの満足度が低いと、逆に”口コミ”と呼ばれるインターネット掲示板で悪評を書かれ、集客に多大な悪影響を及ぼしかねない。したがって、インターネット広告を行う限り、その治療内容は各々のクリニックが専門とする揺るぎない技術を駆使したものでなければならない。

インターネット上で、クリニックの評判等を書き連ねた口コミ掲示板なども、一見信憑性があるように思われるが、匿名で記載されたその内容に必ずしも信憑性があるとは限らない。その中にはいやがらせなど故意の誹謗中傷や、そういったコメントに便乗して、些細な問題にも関わらず、誇張されたコメントが矢継ぎ早に増加する、いわゆる”ネット炎上”などが発生するようだ。もちろん、”火のない所に煙は立たない”とのことわざの如く、何も問題が無ければ、否定的な口コミは書かれようがない。したがって治療を行う我々医師は、常に細心の注意を払って治療に望まなければならない。

しかし、どんなに適切な治療を行ったとしても、治療を受ける患者さん側の個体差がある以上、常に100%満足な結果が得られるとは限らない。患者さんの年齢や体質により回復経過が異なることも多々あるし、最終結果に差異が生じることもある。その際は、医師-患者間の信頼関係を維持しながら、良好な結果が得られるよう、最大限の努力をすべきであろう。

治療を受ける方々が、インターネット情報を鵜呑みにすることも禁物である。日本のインターネットは、どのような情報発信を行っても、なんら規正や検閲を受けることが無いため、その内容はいわゆる”書き放題”の如く、野放し状態になっていると言っても過言ではない。例えば治療前後の比較写真なども、画像修正等を駆使すれば、実際よりも良い結果に改ざんすることも不可能ではない。

また驚くべき事に、他院医師が当院のホームページに掲載されたモデル患者写真を勝手に流用し、いかにも自分が治療したかの如く患者さんに説明していたことがあった。この事実は、たまたま他院を訪れた当院の患者さんから、私のモデル症例写真を他院で使用していたのを聞いて発覚した。当院に肖像権のある症例写真等を承諾なしに流用するなどは言語道断で、そういったことをする医師のモラルを疑わざるを得ない。

このようにインターネット宣伝は、最新情報を瞬時に大量の情報を発信できる優れた手段である反面、上記に述べたような問題点も多々ある。つまりインターネットは”切れ味の鋭い刃物”と同様で、使いようによっては非常に有効な情報ツールだが、使い方を間違えると、偽り情報が一人歩きし始めたり、そこに掲載された情報が悪用される可能性もある。我々はインターネット情報を鵜呑みにするのではなく、こういったインターネット2面性を理解した上で活用すべきである。

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