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技術者ブログ

2022年9月17日
フェイスリフトについて

Qー1;フェイスリフトにはどのようなものがありますか?
A;下の図ー1のように顔を上、中、下部と3つに分類されます。さらに顔の下には首があります。 各パーツに応じて4部位(それぞれ(1)上、(2)中、(3)下顔面と(4)首)のフェイスリフトがあります。

  図ー1

(1)上顔面領域は前頭筋があるのみで、さほどたるみやすくはありません。
(2)中顔面領域は眼窩脂肪やSOOF(SubOrbicularis  Ocular Fat pad)と呼ばれる眼窩下の皮下脂肪の、加齢による下垂にのため、上顔面よりもややたるみやすくなります。
(3)下顔面領域は物をかんだり、吸ったりする厚い筋肉や、その筋肉の間に存在するゴルフボール大のバッカルファット(頬脂肪)等が存在します。これらの重たい組織は加齢とともに下垂します。また、中顔面からの重みも加わるため、顔の中ではこの部位が一番たるみやくなります。
(4)首周囲は顔からの連続として中、下顔面の重みが加わるため、やはり加齢とともにたるみが現れやすい部位です。

Q−2;ではそれぞれのフェイスリフト手技について教えてください。
A;それぞれの部位に応じて治療法は異なります。
(1)上顔面領域:古典的な方法として額上部の髪の毛の中を冠状にに切開し、引き上げる手術がありますが、額のしわが極端に深い場合など、特殊な場合を除いて行われる頻度は多くありません。 その理由は上顔面は元来、さほどたるみやすい場所ではなく、気になるとすれば額のしわです。しかし、額のしわ自体もたるみが原因ではなく、眉毛を上げる前頭筋の過緊張が原因です。前頭筋の力が強かったり、目の開きが悪く、眉毛を使って上瞼を挙上させる癖のある方ですと、若年時代から額にしわが生じることも少なくありません。 ですから、額のしわには図ー2のように前頭筋の過緊張を緩和するボトックス注射や、上瞼の開きを改善する目元の治療を行うことで、十分に改善可能です。

 図ー2

従って、上顔面のフェイスリフト適応は極めて限定されます。
(2)中顔面領域:こめかみ部分の髪の毛の生え際や、髪の毛の中に切開を加え、皮下組織を剥離し、リフトアップする方法が一般的です。 それ以外に下瞼の睫毛、2ミリ下を切開し、中顔面部を剥離し、糸で引き上げる方法もあります。 また、ケーブルを皮下に埋め込むアプトスリフトや、ケーブルに皮下組織を引き上げる突起をつけたシルエットリフトなどが注目を浴びています。
(3)下顔面領域:耳の横を切開し、皮下組織(SMASと呼ばれる筋膜)と皮膚をリフトアップする方法が一般的です。
(4)首周囲:図のように耳の後ろからうなじ方向に切開を加え、皮下組織をあごまで剥離し、皮膚をリフトアップします。

 図ー3

首のリフト治療前後の正面写真を比較すると、治後2重あごが改善されていることがわかります。

治療前
治療3週間後

このようにフェイスリフトは顔の部位に応じて治療法が異なります。 一般的に下顔面や首周囲のリフトアップのほうが、上、中顔面のリフトアップよりも効果的なので、治療頻度も多いと言えます。

フェイスリフトについて詳しくはコチラ

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