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美容外科ブログ

2022年9月21日
韓国を訪れて-4

口コミで広がる韓国の美容医療

したがって、美容クリニック同士の競争はかなり激しいらしいが、それはどの国であろうと、都会であれば必ず認められることで致し方がないだろう。肝心なのはそういった競合関係の中で、どのように自分のクリニックに顧客を誘導するかにつきる。リー医師のクリニックで最後に驚かされたのが、いわゆる宣伝広告をまったく行っおらず、なんとホームページすら敢えて作成していないことだった。

日本ではあり得ないことだが、韓国は日本と比べものにならないほど、美容医療が一般に浸透していて、治療を受けたことを他人に隠す習慣がない。したがって、治療が上手くゆくと、口コミでどんどんと患者層が広がるため、長く良い治療を行っているリー医師のクリニックでは、ホームページがなくても十分な集客が可能なのだ。日本ではどんなに良い治療を行っていても、口コミのみで顧客層がどんどん広がることはなく、どのクリニックもホームページを作成しておくことが安定した集客には欠かせないので、この点は日本と韓国で大きく異なる。

診療見学終了後、流ちょうな日本語を話す美容皮膚科女医さんを交えて3人で食事をした。彼女は日本美容医療事情にも通じていて、僕の知らない日本の美容医療にまつわるゴシップまで知っていて驚かされた。このように日本語、韓国語両方に通じた医師を友人に持つことは、美容先進国、韓国の情報をいち早く知る上で、大変貴重なことだ。

最後に

韓国は羽田から国内旅行感覚で1泊2日でも行ける身近な隣国だが、言葉や文化の壁は大きく、お互いが心から理解し合うのが困難なことも事実である。韓国の美容医療は日本のそれに比較できないほど広く浸透しており、それは日本の保険一般診療なみかもしれない。つまり、集客に日本ほど苦労しないことは、韓国美容医療の優れた点であろう。

インターネット広告はいわゆる”諸刃の剣”で、広告をすればするほど集客は可能かも知れないが、金銭的負担が大きくることを踏まえなければならない。また、故意に誹謗中傷等を受け、集客のマイナスになることもあり、それが日本での美容医療の広がりを妨げる要因の一つにもなっている。

韓国美容医療を見習い、ある程度安定した顧客確保が可能になれば、インターネットに頼らずに営業を行う方針に切り替えるべきなのかもしれない。お隣の韓国での治療内容やその手技、そして診療スタイルも大幅に異なる。だが、このような相違点から大変勉強になることがあり、両国の美容医療繁栄のために今後はますます交流を深めてゆくべきだと思った。

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