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美容外科ブログ

2022年9月20日
本当に美味しいビールとは?

適度に飲むと体にとても良いビール ニューヨーク留学中、僕はアイルランド出身のボスのもとで研究生活を送った。大学院で医学博士号の研究はいっこうに進まず、3年近くをマンハッタンの研究室で過ごした。一研究者の僕は、生活費ですべて消える程度の薄給だったので、ニューヨークの贅沢な生活を楽しむことはできなかった。そんな僕が留学生時代、唯一楽しみにしていたのが、金曜日の午後、研究を早めに切り上げて、同僚たちと大学院キャンパスバーで飲むビールだった。こんな時、ボスのアイルランド人たちとギネスビールで乾杯することが多かった。ギネスビールは飲み始めた頃は苦さばかり感じたが、飲み慣れてくるとこのビール独特のコクのある風味にすっかりはまった。 ビールを飲み過ぎると、ビール腹になる。そしていくつく果てはメタボリック症候群のように、ビールには健康に悪いイメージがある。だが、ビールは古代メソポタミア頃から人々に愛されてきた歴史ある飲み物なのだ。実際、ビールには50種類以上のビタミン、アミノ酸、ミネラルがバランス良く含まれたサプリのような飲み物であり、ビール大国ドイツでは「ビールと塩漬けキャベツがあれば、医者いらず。」ということわざがあるほどだ。僕がニューヨーク時代はまったギネスビールにも興味深い逸話がある。昔、アイルランドでは妊婦さんたちが栄養豊富なこのビールを常用していたのだ。だが、アイルランドの新生児に、ある一定の割合で脊髄形成に問題が他地域より高率に発生することが分かった。なんとこの原因がアルコールと判明し、それ以来、アイルランドの妊婦さんたちはビール常用をやめるようになったのだ! 美味しいビールの秘密 一口にビールと言っても、その銘柄、製造方法などからたくさんの種類がある。通常のビールはビール酵母がビール自体を変性させるので、加熱処理をしてビール酵母を除去する。だが、その代償としてビールの新鮮な風味を失うことになる。ビール酵母を加熱殺菌せず、濾過したのが生ビールで、ビールの風味が保たれてとても美味しい。その代わり、ビール酵母が完全に除外されているわけではないので、あまり日持ちしない。だから、ビールサーバーから注がれる樽生ビールが新鮮で一番美味しいはずだ。確かに僕が研修医時代を過ごした、道東の街で通ったお寿司屋さんの樽生ビールは、この上なく美味しかった。 それに比べると、東京で飲む樽生ビールはそれほどは美味し感じない。 それは何故だろうか?樽生ビールは栄養豊富なため、ビールサーバーが清潔に保たれていないと、常在酵素などがビールの栄養素を分解し、風味が損なわれてしまう。また、樽生ビールは開栓してから数日以内に飲みきらないと、やはり時間とともに劣化する。お寿司屋さんは清潔が一番なので、ビールサーバーを毎日掃除する。また、僕の通ったお寿司屋さんはとても繁盛していたので、樽生ビールがいつも新鮮だった。それが僕の通ったお寿司屋さんで飲む樽生ビールがとても美味しい理由だった。つまり、生ビールはお刺身やお寿司と同様に、新鮮さが命のとてもデリケートな食品で、その管理は想像以上に大変なのだ。 僕は地元のサッポロビール派だが、北海道では意外にも東京のアサヒビールの人気が高い。 それは 北海道の人たちが、地元の物より遠く(東京)の物に価値を見いだす傾向があることや、テレビCMの影響があるかもしれない。いずれにせよ、美味しいと感じるものが体に良いことは間違いない。東京暮らしが長くなった今、僕はサッポロビールをはじめ、昔、自分の間近にあった地元の物が大切に思えるようになった。

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