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美容外科ブログ

2022年9月19日
僕のアンチエイジング治療-3

アンチエイジング治療の効用 当時の僕は北海道の地方病院に泊まり込んで、整形外科研修に日々追われていた。朝は午前中八時半から診療が始まった。まず、受け持ち患者約60人の回診が始めるが、術衣とよばれる緑色のユニホームを着て、一人一人の状態を診察する。時間がないため、病室から病室へはほとんど駆け足で移動していた。頭を使うというよりは次から次へと仕事をこなす体力勝負の毎日だった。回診が終わり一段落つくと次は外来診察が始まるが、その前に医局で一息つきながら朝のサプリとコップ三杯ほどの水をがぶっと飲んだ。サプリはクロレラ、CoQ10、マルチビタミンなどアンチエイジングの教科書に出ている中で,僕に取って不足気味なものを中心に飲んだ。アメリカ映画でバスルームの棚から大量のサプリメントを取り出して口に入れるシーンがよくあるが、僕も同じようなライフスタイルが始まって、密やかに嬉しかった。 一ヶ月後から、なんとなくではあるが体調が良くなっているような気がした。それまではお酒の二日酔いがひどかったが、多少飲んでも平気になった。アンチエイジング治療をする前より体が軽くなった感じもした。これを契機に僕は診療が終わる6時頃から近くの山をマウンテンバイクで登ることを日課として取り入れた。標高差300メートルくらいの小さな山だったが、頂上にあるスキー場のロッジまで片道15分かけて登った。この日課を3ヶ月くらい続けていると、ますます体調が良くなってきた。理由は簡単だった。水、サプリ、有酸素運動によって体の新陳代謝が良くなったからだ。僕のマウンテンバイクはハワイに行ったときに本格的なものを買って、一緒に持ち帰った。日本で買うと同じ製品が倍以上の値段がついていたからだ。このマウンテンバイクは大変軽量に出来ている上に21段切り替えがついていたので、どんな急斜面でも楽に登ることができた。車はたまにしかすれ違うことはなく、北海道の東に位置するこの山から見下ろすオホーツク海の景色はなんとも雄大だった。 出来るだけ早死にしないための決意 自分が医師であることから、今自分の体の中で何が起きているのかわかっているだけに、アンチエイジングはとても興味深いものとなった。特に自分の体の中で直接実感出来るため、その意欲はさらにエスカレートした。これほどまでに効果があったのには理由がある。ただサプリメントを飲むだけではこれほどはっきりとその効果を感じることはできない。水を飲むことと有酸素運動をすることを同時に行うことで相乗効果を得ることができるのではっきりと実感することが出来るのだ。 これまでの医療は病気になってから、それを治療するに過ぎなかった。良くても年に一回の健康診断を受ける程度で、自分自身を今以上に健康的にすることに注意を払う人はほぼいない。しかし、アンチエイジング医療ではほんの少しのことをきっかけに健康状態の改善、さらに若返りすら可能なのだ。人間の寿命は遺伝子レベルで調べると理論的には120歳まで生きられるらしい。僕は長く生きることにそれほど興味はないが、生きている限り出来るだけ健康でありたいと常々思っていた。このアンチエイジング医療を始めることで、この誰しもが願う健康への夢を手に入れる大きなチャンスをつかむことが出来る。では、アンチエイジング医療を行い続けた結果、人間はどのように死に至るのであろうか?それは海を渡るカモメを例にとるとわかりやすい。カモメは子供のカモメも年寄りカモメもみな一緒に飛び続けている。真っ白い毛で覆われていることもあって、外見では歳を推測することができない。しかし、年寄りカモメはある時ぱたっと海の上に落ちて死んでしまうらしい。まさにこれこそ理想的な死なのだ。 人間の場合も寿命に達する直前まで元気に生活していながら、ある時心臓が止まっていつの間にか死んでいたというのが理想なのかもしれない。 人は不摂生を続けていると、寿命を全うする前に癌や脳梗塞、心筋梗塞などの恐ろしい病気にかかることが多い。いわゆる人の死の三大原因だ。これらの病気にかかると、残念ながらつらく苦しい闘病期間が続き、最終的に死に至るという最悪の結果を招くことが多い。普段から自分の体を健康的に維持することがいかに重要であったか、病気になってから気がつかされるのが大方の人間だ。僕は決してこれらの恐ろしい病気にかからないことを、このアンチエイジング医療との出会いをきっかけに固く心に誓った。

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