2025年11月29日
換気の重要性
今から5年前、突如勃発した新型コロナウイルス・パンデミックは我々を震撼させ、改めて感染症の恐ろしさを知らされましたが、その後インフルエンザ・新型コロナなど呼吸感染症のみならず、”人喰いバクテリア”と呼ばれる、発症から数十時間で手足の壊死や多臓器不全を引き起こし、致死率3割に上る重篤な劇症型A群溶血性レンサ球菌感染症や蚊が媒介するデング熱、さらに今夏出現したSFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスを有するマダニに刺されて感染する致死率の高いダニ媒介性感染症など、パンデミック後様々な感染症が出現し始めました(O_O)

上記の如くこれらの感染症は死に直結する恐れがあり、仮に命は助かっても新型コロナ感染症やSFTSの如く頭痛、集中力低下、無気力、倦怠感、うつ状態などの後遺症を伴う所謂”QOL”(生活の質)がグンと低下するし、”人喰いバクテリア”は手足感染から初発した途端、その皮膚筋肉が壊死するので命を繋ぐには感染創の手足を切断せざるを得ない場合が多く、そうなるとやはり大きな障害を残すので、感染症は決して侮れず、その予防が極めて重要となります。。
僕自身、上記のような恐ろしい感染症に罹患すれば大好きなスポーツはおろか、日常診療にも多大な支障を来しかねず、その予防には誰よりも注意を払っているので、感染症について詳しく語る知識は充分に備えているはずと自負していますが、にもかかわらず軽症だったものの、つい最近まである感染症に苛まれていたので(>_<)、その経験も含めて今回は感染症予防と、その落とし穴についてその詳細を述べたようと思います。。
一般的に感染症予防は、
1.体調不安・症状がある場合は、無理せず自宅療養あるいは受診。

2.手洗い、マスク着用と咳エチケット。

3.換気と”密集・密接・密閉(三密)”の回避。

4.適度な運動・食事・睡眠などの生活習慣にて健やかな暮らし。

がありますが、大まかに1~3の感染経路の遮断と、4の免疫力強化・維持に大別されその双方の確実履行が重要で、僕は4の対策、つまり免疫力維持は完璧と自負していましたが、今年に入った辺りから喉痛を伴う風邪の初期症状、所謂”上気道感染症”に頻繁に苛まれるようになったのです(゚◇゚)ガーン
その原因は、年齢の割にハードなスポーツ(ランニングやマリンスポーツ)をするので、カラダに過度な負荷をかけたら??と真っ先に考えましたが、もしそうだとするとスポーツが感染症を誘発することになり、大好きなスポーツも辞めるべきなのか??(゚◇゚)ガーンと思いましたが、そうなると人生の楽しみが激減し、いったい何の為に生きているか分からなくなり、鬱っぽくなりかねないので(O_O)(O_O)それは最終決断とし、それ以外に何か上気道感染症を誘発する原因があるのでは??と上記1~3の感染経路・遮断について僕の生活を注意深く見直したのです。

そして記録上一番暑かった今夏のある夜、冷房でガンガンに冷した寝室で就寝しようと横になったものの、相変わらず喉の調子が悪く眠れず、免疫力維持には充分気を遣っているのに何故体調が優れないのだろう??と悶々としながら突然”ハッ”と気付いたのが、今夏のまるでサウナのように暑い外気を完全遮断するのに窓を常に閉めきって密閉していたことで、つまり上記3の換気不十分が喉不調の原因!!と一瞬で悟ったのです。

それ以後多少暑くても窓を空け、充分な換気を行うようにしたところ、喉の不調はまるで嘘のように改善し、今は完全に健康を取り戻したので”ホッ”としていますが、僕のような健康専門家ですら、しかも完璧に感染症対策を行っていると自負していても、換気という健康の基本を侮り怠っため1年近く喉の不調に煩わされたので、皆様にも換気の重要性について改めて詳しくお伝えしようと思います。。
