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美容外科ブログ

2025年4月26日
分かっているけど止められない??

アルコール飲料はテレビなどの爽やかなコマーシャルでやたらと肯定されているし、ストレス緩和・多幸感をもたらすのでついつい飲んでしいますが、実はアルコール分解代謝物のアセトアルデヒドには明らかな毒性(発癌性)が潜んでいて、その暴露が多ければ多いほど、食道・肝臓などの消化器癌の直接的原因となるとされ、つまり過剰アルコール摂取は命を脅かす恐ろしい薬物であると我々は知る必要があり、今回はそのアルコールについて述べたいと思います。。

実はアルコールは、なんとコカイン・マリファナ・ヘロインなど非合法麻薬よりも依存性が強く(O_O)、もし依存症に陥るとそれを克服するのは極めて困難で、アルコール依存症に陥る人はメンタルや自制心が弱いから自己責任と決めつけがちですが決してそんなことはなく、教養・インテリジェンスが高く普段はまともで自制心が強い人にも関係なく襲いかかる、つまり誰しもが陥りかねないある意味恐ろしい面がある薬物でもあります。。

アルコールは胃と小腸で吸収された後、肝臓でアセトアルデヒドに分解され、さらにアセトアルデヒドは酵素にて酢酸に分解、酢酸は血液により全身に回りそのカロリーを燃やしながら、無毒な水と二酸化炭素に代謝されますが、アセトアルデヒドから酢酸へと分解する能力(代謝酵素の有無)には個人差があり、その酵素を有し充分に機能するのであれば多少飲んでも問題ありませんが、もし遺伝的にこの酵素を有していなければ、有毒なアセトアルデヒドは悪心・嘔吐、顔面発赤をもたらすので、こういった人々は所謂”下戸”と呼ばれるお酒の飲めない人たちです。

興味深いことにアセトアルデヒドの分解能力(酵素活性)ですが、それを有していても飲酒習慣がないと眠っている(不活性)場合があり、飲酒を繰り返しているうちにそれが目を覚まし、”気が付くとお酒が飲めるようになっていた。。”などもあるようで、逆にこういった人たちはしばらくお酒を飲まないとまたこの酵素が眠ってしまい、久しぶりにお酒飲むとまた顔が真っ赤、具合が悪くなることを繰り返すようです。。

僕を例に挙げると、父はアルコール分解酵素・遺伝子が乏しくお酒があまり飲めないタイプでしたが、逆に母はこの遺伝子をしっかり有していてお酒に強く、幸か不幸か僕も母方遺伝子を引き継いだようで、日本人の中ではかなりアルコールに強い体質なようで、たまに飲み会などでワインなど強いお酒をそれなりに飲んでも顔色一つ変わらないので、周囲から”お酒が強いですね!”と驚かれるほどです(^0^;)

いずれにせよアルコールにはストレス発散(リラックス)、他人との親近感(コミュニケーション)促進、気持・快感Up効果があり、多忙・ストレス塗れの都会人や、都会以外で暮らすストレスフリーの人たちでも、今度はアルコールの暇つぶし・退屈しのぎ効果を求めて飲酒するので、つまり現代に生きる人たちの誰しもがついつい飲酒に耽りがちで、僕自身も友人たちと仕事帰りに”パーっ”とやる時などはあっという間にビールジョッキ1,2杯飲み干すことが少なくありませんが、それだけであっという間に健康許容量(ビールだと中瓶1本500ml)を上回るので、余程気を付けないとお酒は飲みすぎになると肝に銘じる必要がありそうです(>_<)

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