GINZA CUVO

2012年4月アーカイブ

今から3年ほど前、僕はアンチ・エイジング外科を扱う学会があるべきだと思うようになった。アンチ・エイジング外科とは、老化兆候を改善、予防する医療だが、従来まで内科的なアンチ・エイジング医療では内科的アプローチしか注目を浴びてこなかったが、最近になって、外科的アプローチもこの医療分野で非常に価値が高いことがわかってきた。以下にその主な理由を述べる。

アンチ・エイジングというキーワードから想像されるのは、中高年層の若返りや長生きのための医療であろう。だが老化予防の観点から見ると、アンチ・エイジングは20代前半から始めても決して早すぎることはなく、若年層世代とも深く関与する医療である。すなわち、アンチ・エイジング医療は美容医療全般を網羅するので、学問としても非常に幅広いと言える。

昔、秦の始皇帝は不老不死の薬を求めて世界中を探し回ったという。この例からもわかるように、健康で長生きをしたいというのは我々の本能であり、これを学問として体系づけ、より良いアンチエイジング法を見つける努力は非常に価値が高い。

アンチ・エイジング医療の根幹をなすのは、正しい生活習慣の維持であることは周知の時事であり、めざましい研究がこの分野ではなされている。だが美容外科領域でのアンチ・エイジング医療は、いまだ掘り下げられていない現状がある。

その主な理由は、従来まで美容外科が閉鎖的な医療だったことに他ならない。つまり、この医療が完全自由診療下で行われていて、安定した顧客獲得が困難であるため、外科手技情報などの開示により、競合他院への顧客流出を過度に恐れ、閉鎖的にならざるを得なかったのだろう。

だが実際は、情報開示を図り、美容外科全体のレベル・アップをしたほうが、この医療のマーケットの底上げや、活性化に繋がるであろう。その結果、患者ー医師間双方のメリットになる、いわゆる"ウイン・ウイン"関係が得られることが予想される。

逆に情報を閉鎖すれば、正しい手術法を知らずに治療を行う美容外科医が出現しかねない。万一その医師が不具合な治療結果をもたらすと、患者さんはその治療を行った医師のみならず、美容外科自体を完全否定し、そのクレーム(不満)が世間に流布されるようになる。その結果、業界全体が縮小し、我々美容外科医一人一人の首を絞めはじめるであろう。

"急がば回れ"ということわざにもあるように、安定した集客を得たければ、通常医療の如く業界自体の底上げが肝心である。そのためにもこのアンチ・エイジング外科学会を通して、美容外科医一人一人のスキル・アップを図ってゆくつもりである。


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ビフォー&アフター写真

最近、美容医療の現場では過大広告に対する規制の話題が取り沙汰されるようになった。今回厚生省から規制対象になると警鐘された、いわゆる"ビフォー&アフター写真"だが、こういった症例写真は、何ら検閲もされずに掲載出来るので、その信憑性に関しては疑わざるを得ない例もあるということらしい。

確かにインターネットに掲載する写真は、フォトショップなどの画像処理ソフトを用いると、まるで整形外科治療をしたかの如く、パーツごとに改変出来る。近年、美容医療業界では医療側の供給過多、さらに景気の低迷で安定した顧客確保が困難となり、過大広告を用いてまでも、集客を図ろうとするクリニックが増加し始めたということであろうか。

当クリニックのホームページを例に挙げると、"ビフォー&アフター写真"は経過良好な、いわゆる"優等生組の症例"をモデルとして掲載している。実際に僕の治療を受けた患者さんたちは、この "優等生組の症例" 経過よりも少しでも劣っただけで、治療に不具合があったのではないかと不安を抱き始めることがある。それほど美容治療を受ける患者さんたちはデリケートな方々なのだ。

ましてや故意に術後写真に何らかの手を加え、実際の仕上がりよりも良く見せようものなら、得られた結果が治療後の症例写真と明らかに異なることとなり、"そんなはずではなかった"と、多くのクレームが舞い込むのは火を見るよりも明らかだ。

情報に溢れたインターネット

最近は誰もがインターネットで専門的な医療情報を簡単に入手来るようなり、患者さんたちの知識が多くなった。そのこと自体は大変好ましいことだが、そこに記載された情報を決して鵜呑みにすべきではない。ではどのようにすれば、正しいクリニック選びができるのだろうか。

正しいクリニック選択法で最も優れているのは、実際にその施設で治療を受けた患者さんを通して得られた情報を参考にすることである。何故なら、治療を受けた患者さんから自然に広がる口コミは利得勘定がなく、非常に信憑性が高いからだ。

だが、美容治療を受けた患者さんは、そのことを他人に知られたくないの場合がほとんどで、その情報を隠すことが多い。つまり、美容医療情報は、通常医療のように口コミだけで十分な情報量が出回らないため、何のつてもなく、美容治療を希望する新規患者さんはインターネットから得られる情報に頼らざるを得ないのだ。

だが先述の如く、インターネットに流れる情報は、いわゆる"諸刃の剣"で、良い情報と粗悪な情報が同等に溢れる"玉石混淆"な状態と言わざるを得ない。ではどのようにすれば、良くも悪くも情報のだらけのインターネットから、確実なクリニックを選択できるのだろうか。

クリニック選びのチェック事項

僕の推奨するインターネットを用いた正しいクリニック選択法について述べる。まず始めに行うべきことは、インターネットに興味のある症状、もしくは治療名のキーワードを入力し、表示されたホームページに目を通す。

次にそのホームページが以下のチェック項目を満たしているか確認する。

1.患者さんの求める情報が理解しやすく明確に記載されている。

2.治療を行う医師の情熱や思い入れが伝わる。

3.豊富な治療経験に基づいた信憑性のある治療症例が掲示されている。

その中から、"ピン"と来るクリニックを最終的に2〜3ヶ所選択する。次ににすべきことは、そのクリニックに電話もしくは、Eメールを送り、その反応をうかがう。患者さんに対して真摯な気持ちで治療を行うクリニックは、そこで働く職員も真摯な態度を示すはずである。つまりそのクリニックの電話やEメール対応から、そのクリニックの医療に対する真摯な態度の有無がわかる。

医師ー患者間での信頼関係

そこまでの過程で不信感がないと判断出来た場合、次に行うべき事は実際にそのクリニックに足を運ぶことである。そこで治療を行う医師とカウンセリングを行い、インターネット情報やクリニックの対応と、医師の姿勢に一貫性があることを確認すべきである。その結果、医師との信頼関係を構築できたならば治療を受けるべきで、そこで得られる治療結果はほぼ間違いなく予想通りの良好なものとなるであろう。

美容治療のように、患者さんの紹介(口コミ)に頼らず医療行為を選択する特殊な場合は、上記の如くいくつかの確認事項を確実にクリアすることが極めて重要である。その手間を惜しんで、インターネットと呼ばれるデジタルツールにその選択を一存出来るほどその選択は容易ではない。

我々は、車やエスカレーターのように便利な道具で運動不足、そして病気に陥る如く、インターネットもその使い方次第によっては、偽りや誇張された情報に我々は振り回され、結局誤った選択をしかねない。繰り返しになるが、医療行為の選択で最も大切なのは、インターネットを盲信するのではなく、あくまで医師ー患者間の信頼関係を確立することを最優先にした上で治療に望む姿勢を貫くことであろう。


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