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オリジナルEYEデザイン

技術者ブログ

2022年9月19日
アイデザインの概念について

“目は口ほどに物を言う”ということわざがあるように、人は相手の目を見ながらコミュニケーションを行う。実際に視覚追跡調査を行うと我々は他人とコミュニケーションを図る際、その大半は眼周囲を見ながらコミュニケーションを図る。そして相手の目元をよく観察すると、その人がそのときどのような感情であるかもわかるだろう。このように目は視覚という重要な情報獲得器官であるとともに、情報発信器官としても大切な役割を担っている。

解剖学的に見ると、眼窩は眼球とそれを包み込む眼窩周囲組織が存在する。眼球組織は視覚を司る機能組織なので美容外科的に介入する余地はない。したがって眼周囲を扱う美容外科は、もっぱら眼窩周囲組織に対して行うことになる。眼窩周囲組織は上下眼瞼、そして目頭と目尻の4部位が存在する。これら4部位の解剖学的特性を十分に理解した上で、症例に応じて1部位に治療を行ったり、もしくはいくつかの部位を複合的に治療する。

これまで眼窩周囲美容外科は、外見上に出現した症状に対して直接的に解決することを最優先とした対症療法的なアプローチが一般的であった。たとえば上眼瞼に眼瞼下垂症状が出現したとすれば、上眼瞼のみの治療で解決を図ってきた。次に目頭距離が離れていてその距離を近づけようと目頭切開をする際、Z形成術のように理論的にもっとも効率良く開眼する方法を最優先とし、傷跡の大きさは二の次にしていた。また目元の左右の開眼のために目尻切開を検討する際、その効果は限定的であるとし、積極的に行われたこなかった。

しかし近年の美容外科医療の発達やその社会的認知の上昇とともに、求められる結果はよりハイ・グレードなものとなった。すなわち、上述した治療例の眼瞼下垂症状の治療結果は、いわゆる”驚いたような不自然な目つき”ではなく、より自然な開眼効果が得られる結果が求められるようになった。また目頭切開の治療結果は、目頭の十分な開大効果とともに、可能な限り目立たない傷跡が必須条件となった。さらに目尻切開では単に目の横幅延長のみならず、やや目尻の下がた”垂れ目”形成が求められるようになった。

このように新時代にマッチした、質の高い結果を確実に得るための新たな眼窩周囲美容外科のコンセプトを”アイ・デザイン”と呼んでいる。ここで”アイ・デザイン”の概念を具体的に述べると以下の如くとなる。

1.手術を行うにあたって解剖学的に最も整合性のとれたアプローチを用いる。このアプローチを用いることで、ダウンタイムが少なく自然な治療結果が得られるように配慮する。

2.眼窩周囲は上下・左右の連続組織であることに考慮し、出現した症状を直接的に解決するのではなく、その症状の原因を総合的に探索した上で根幹的に解決する。

3.良好な治療結果要因として、症状改善のみならず、可能な限り目立たない傷跡を最優先事項の1つとする。

4.治療は解決を図った結果のみならず、目元全体の美しさや若返りが得られるよう、アーティスティックな要素を加味して総合的に行う。

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