ワキガ・多汗症
初めて来院されるお客様の場合
いわゆる”ワキガ”症状がある場合、保険診療を行っている当クリニック等で”腋臭症”の診断名がつくと、健康保険を用いての手術治療が可能です。
多汗症や軽度のワキガ症には”腋臭症”と診断することは困難なため、こういった症状に対するレーザー治療やボトックス注射には健康保険が適応されません。
治療を受けるにあたって
■腋臭症とは
アポクリン汗腺への細菌感染により、腋臭症特有の臭いが発生する症状です。
診察と治療はイラストの如く、患者さんを仰臥位、両手を挙上させて行います。
腋臭の有無を確認します。(ガーゼで腋を拭き、実際に臭いを嗅ぐ)
基礎疾患(生活習慣病、高血圧、糖尿病、出血性素因)、既往歴、服用薬(抗凝固剤、鎮静剤)、喫煙、飲酒歴等を確認します。
腋臭症に対する反転剪除法と呼ばれる手術は、腋窩で皮膚を剥離するため、治療後に血腫ができないよう、予防することが極め肝心なので、事前に出血性素因がないか確認する必要があります。
■手術方法
腋窩のしわに沿って4cmほど切開するため、イラストの如くマーキングをします。
沈静剤(血圧上昇の予防)を静脈注射します。
切開部に1%リドカイン局注します。
Tumescence (0.1%リドカイン液200ml)と呼ばれる薬剤を作り、片側に100mlカテラン針にて注入し、出血を予防します。
マーキングラインに沿って切開を加えます。