GINZA CUVO

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過去にソウルで学んだ美容外科手術

 

今から15年近く前十仁病院勤務していた頃、僕はしょっちゅう韓国・ソウルの美容外科学会を訪れ、そこで知り合った著名な美容外科クリニックを訪れ、手術見学をさせてもらった。

 

そういったクリニックで見学し、学ばせて頂いた知識や手術は大変価値があり、僕が美容外科医として現在生業を立てられるようになったのも、あの時ソウルで得た貴重な経験のお陰と言っても過言ではない。

 

このようにソウルで多大な恩恵を得た僕だが、開業医としての実務が忙しくなるにつれ、以前のようにソウルを頻繁に訪れることは出来なくなった。

 

特に僕は眼周囲のアンチエイジング外科治療を前面に打ち出して開業したので、治療内容も目元中心となり、かつてのように鼻をはじめ、全身の美容外科医療に触れる機会から次第に遠ざかってしまった。

 

そもそも医師の学会参加は医師の本分として、医学発展・進歩に貢献すべく最新知見を習得するためである。ところが僕のように極めて専門性の高い治療のみに専念すると、学会から得られる知見は限られ、学会参加よりむしろ、同じ分野でしのぎを削る専門医の論文を読むことのほうが遥かに有意義であることにも最近気づいた。

 

それ以来僕は、学会参加の代わりに論文・専門教科書執筆に時間を費やすようになったが、これだけ長い間美容医療に従事しても、この医療全体への関心・興味はいまだに尽きず、機会があれば自分の専門以外の勉強を続けたいと思っている。

 

鼻形成を受けたナイーブな若い女性

 

そんな矢先、僕のクリニックに他院で行った鼻形成術後の相談患者が訪れた。この患者さんは23歳の今時の若い女性だったが、大変美意識が高いもにも関わらず、美容外科情報はあまり持ち得ない純粋無垢なタイプであった。

 

彼女の話しを聞くと、やや低めの鼻をコンプレックスに感じ、ネット検索で知ったある美容外科クリニックを訪れたとのこと。純粋な彼女は、そのクリニックで言われた治療内容を全く疑わず、言われるがままに鼻形成術を受けたらしい。

 

だが残念ながら治療結果は不満足なものとなり、その修正・改善の余地を求めて僕のクリニックをはじめ、さまざまなクリニックを廻り、セカンド・オピニオンを求めている最中だと言う。

 

”後悔先に立たず”という諺があるように、この患者さんは治療前、もっと慎重に鼻形成専門の優良医院を選択すべきだったが、現実はそうとはゆかず、手術を受けた結果誰が見ても不自然か鼻形となってしまった。

 

だが意外にも楽観的な彼女はそんな苦境にもめげず、得られた結果を健気にも受け入れようと努力したが、手術後、友人や職場の知人から不自然な鼻形を指摘されるようになり、修正する気持ちを次第に固めたのだと言う。

 

不適切な鼻形成手術

 

さて彼女の鼻を診察した僕の評価だが、鼻上部(鼻根部)が高過ぎで不自然、また鼻先(鼻尖部)部延術がなされていたが、不適切な操作のため、鼻先が上向き過ぎていかにも整形したことがわかるような形であった。

 

僕はこの患者さんに、治療を行った担当医に現状の問題点・不満を伝えたのか尋ねたところ、彼女は経過受診し担当医の見解を得ており、この担当医はこの患者さんの不満を認めたとのこと。

 

だがこの担当医師の見解はこの医師の修正は技術的に不可能なの自ら修正治療を行うのを拒否し、患者さがもし今後修正を望むのであれば他院で行うようにと指示したらしい。

 

つまりこの担当医は治療結果の不具合を認めはしたものの、修正治療・治療費返金を拒否し、極めて温厚で純粋な性格のこの患者さんはそれを鵜呑みにして、あらたに修正治療を行える医師を捜しているのだ。

 

本症例の如く、医療知識の乏しさや、純粋(ナイーブ)な性格のために、疑わず事を知らずに不適切な医療行為の犠牲者となる医療弱者(患者さん)が予想以上に多くいたり、このような不適切な治療をしても意に介さない悪徳医師が現実に存在している。

 

このような無責任な治療行為は、美容医療業界全体の評判を著しく貶めるので、利益優先でそのような不適切な治療行為を行っている医師・施設も、結局は巡り巡って自分の首を絞めることになるが、そのような簡単な事実にすら気づかない連中が意外に多いのかもしれない。

 

僕はこの患者さんを何とか救いたいと考え、上述した韓国ソウルの鼻専門医師に彼女を紹介することとし、この機会に彼女の手術見学を兼ねて久しぶりにソウルを訪れることにした。

 

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