GINZA CUVO

2019年12月アーカイブ

2005年に開院した当クリニックは、今年で丸15年とそれなりの歴史を積みかね、カルテ番号1から始まった患者数は現在11,000番を越えたので、年間約733名・月間61名・一日3名の新規患者さんにお越し頂いたことになる。

 

この数は一般医療では決して多いとは言えないが、自費診療で行う美容外科診療の場合、治療(手術)は原則的に一生に1度行う重要治療なだけに、過去15年間行ってきたこの患者数は概ね適切だったと判断している。

 

そして美容医療で最も困難を極めるのが集客だが、それは美容医療は一般医療と異なり、痛み・苦痛を伴う外傷・病気や命に関わる疾患を扱うのではなく、あくまでQOL(生活質の向上)を追求する緊急を要しない医療だからだ。

 

従って、美容外科で集客に必要不可欠なのは広告宣伝とされており、僕のクリニックでも特に開業当初は、その存在周知のための広告宣伝を積極的に行ったが、当時ネット広告隆盛の時代の波に乗り、極めて効率的な集客が出来たのはとても幸運だった。

 

そしてこの時代、多くの医師たちがこの医療に参入するようになり、集客はネット広告がお決まりとなったが、新規参入者たちはより多くの集客を図るための過剰宣伝をしたり、極端な場合は所謂、”ビフォー・アフター”と呼ばれる治療前後の症例写真に、”フォトショップ”と呼ばれる写真修飾ソフトで改ざんを加え、治療結果を実際より良く見せてまで集客しようとする悪質クリニックまで出現し始めたのだ。。

 

そして実際と異なる過剰宣伝にそそのかされ、改ざんされた症例写真を見て治療を受けたものの、得られた結果が宣伝や症例写真と大幅に異なり、そういった治療を受けた患者さんたちからの消費者センターへのクレームが殺到したため、美容医療を管轄する厚生労働省がついに腰を上げ、数年前から美容医療の広告規制が施行されるようになった。

 

僕のクリニックは今から5年以上前のある時、ネット広告から完全撤退したが、撤退当初こそ集客が減じたものの、現在むしろ、ネット広告していた頃よりより安定した集客が得られ、逆に驚いている。

 

というのも、ネット広告を見るネットユーザーたちも、ネット広告はあくまで課金制であり、お金を払えば払うだけネット露出する仕組みをすでに理解しており、以前と異なりネットにより多く露出しているだけで信用出来る、もしくは適正医療を行っていると、即断しなくなったのだ。

 

逆にこの医療を求める人々は、人の口から直接伝わる本当の意味での”口コミ”や”紹介”、しかも、ネット広告にあまり露出せずに静かに営業する、まるで”隠れ家的”クリニックを探し求めるようになったからこそ、ネット広告の有無にかかわらず、僕のクリニックは順調に集客出来ているように思える。

 

冒頭で述べたように、美容外科医療での集客は決して容易ではないものの、最終的に”紹介”や”口コミ”といった通常医療、もしくは一般サービス業と同様な集客に収束することが健全であり、売り上げの大小よりむしろ、広告宣伝無しで安定営業に至ることこそが、この医療における本当の意味での成功であり、僕のクリニックも今後この方針を貫いてゆけたらと思っている。

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