2025年6月28日
自己満足に囚われた世界。。
心理学の有名理論に”マーズロー博士が考案した”欲求5段階の法則”があり、人間の欲求を下から上に向かって”1.生理的欲求(食事、睡眠、排せつなどの本能的欲求)”、”2.安全の欲求(身の危険を感じないで暮らしたい欲求)”、”3.社会的欲求(集団に所属していたい欲求)”、”4.承認欲求(他者から認められたい欲求)”、”5.自己実現の欲求(自分が満足できる自分になりたい欲求)”の5階層(下図)のピラミッド状になっており、我々は低階層の欲求が満たされると次段階の欲求を求めるようになる理論で、本理論に賛否両論はあるものの、僕はこの理論で充分に我々の欲求段階(方向)を説明しており、つまり、僕を含めて大半の人間がこの欲求理論に当てはまると信じています(^0^;)

”マーズローの欲求段階の法則”には”6.自己超越の欲求(慈善活動や寄付など自己エゴを超えた理念実演の欲求)もあるらしく、ここまで到達すると全ての欲求を満たした完成人間となるらしいですが、ただ、マズローの欲求5段階説は、歴史的な一人の人物(西洋人)の生涯を参考に構築した理論なので、マズローの欲求5段階説を否定する意見も多くあり、学問(科学)的価値はさほど無いともされています。。
心理学者のマーズロー博士は、20世紀初頭にロシアから米国移住したユダヤ人で、上記の如く彼が提唱した”人格理論”は心理学、経営学、看護学にて古今東西問わず多用されており、同分野を勉強した方々は必ず学んだことがある有名な理論であり、さてここからが本題ですが、現代日本人の殆どが動物レベルの”1.生理的欲求”や、子供が親に求める”2.安全の欲求”、そして学校・会社へ所属する、大半の若者~成人が求める”3.社会的欲求”までおおよそクリアしていますが、そこから先がやや微妙で、特に現代人たちは”4.承認欲求”(他者から認められたい欲求)にて試行錯誤・葛藤・混乱しているように思えます(O_O)
例えば現代はネット・SNSが発達したお陰で、それまで大海の一滴に過ぎない存在であった庶民一人一人が自分自身について自国のみならず、世界中にいつでも何処でも発信可能となり、その発信内容について他者から高評価が得られると、それが”4.承認欲求”を満たす最大ツール化しており、その評価こそが自分の存在価値と確信し、その欲求を求めて止まない状況が席巻しています。。
しかし我々は”承認欲求”を満たす為だけに生きてはいないのに、”承認欲求”のみで満足しがちというか、多分快感(満足感)に耽っているからでしょうが、より上位欲求(自己実現の欲求)の価値を知っている人からしてみれば、”インスタグラム”で豪華海外旅行をやたら自慢するような”承認欲求”に耽る人たちを良く言うと可愛らしく(^0^;)思うし、悪く言うと”海外旅行が人生の目的ですか??”と尋ねたくなる冷ややかな見方をするはずで、かくいう僕もついこないだまでこの”承認欲求”に耽るタイプだったので、その話は次回続けたいと思います。。