
フェイスリフト手術は顔の各部位に応じて、それぞれ方法が異なります。(詳細はCUVO美容外科ブログをご覧ください。)
ここでは頻繁に行われる下顔面(頬)のリフトについて説明します。
頬には比較的重たい筋肉や脂肪組織が存在します。加齢により皮下支持組織がゆるむと、これらの重たい組織(筋肉や頬脂肪)が図−1の如く、下垂し始めます。
これが加齢とともに頬がたるみやすい原因です。
治療は症状の度合いにより異なりますが、比較的年齢が若く、たるみが少ない場合は、図−2の如く、切開範囲を狭めたミニフェイスリフトを行うことが一般的です。
ミニフェイスリフトの切開は耳の横を5〜6cm切開するだけなので、傷跡はほとんど目立ちません。
ミニフェイスリフトを行う際に、顔の引き締めをもたらす場合は、同時に顔の脂肪吸引を行うこともあります。(図−3)

次に通常のフェイスリフトについて説明します。
通常のフェイスリフトは比較的年齢層が高く、たるみの程度が大きい方が適応となります。
図−4で示されるように、通常のフェイスリフトはミニフェイスリフトに比べると、切開線がやや延長されます。
皮下組織の剥離が終了すると、図−5のように皮膚をリフトアップし、余分な皮膚を切除した後、縫合して治療を終了します。

加齢現象による容貌の変化
加齢による老化現象の一つとして頬のたるみがあります。頬がたるんでくると、鼻から口角にかけて特徴的なしわ、いわゆる“ほうれい線”が現れます。頬がたるんでくると、口角が下がったように見え、年齢を感じさせる容貌になります。頬のたるみは体質や生活習慣による個人差もありますが、早い場合、30歳代後半から40代前半にかけて現れてきます。
頬のたるみが軽度であれば、これらのしわはヒアルロン酸などの注入物である程度改善することは可能です。しかし、頬のたるみがある程度の限界を超えると、いくらヒアルロン酸を注入してしわを消しても、ほほ全体のたるんだ容貌を隠すことは出来なくなります。
頬のあたりのたるみが起こる最大の原因は顔の構造によります。顔は骨、筋肉、そして脂肪含んだ結合組織といわるもの、そしてその上を覆う皮膚から出来ています。顔を触ってみるとわかるように、額やはな、頬骨の上は筋肉や脂肪を含んだ皮下組織が少ないため、皮膚の下にすぐ骨を触れることが出来ます。従って、顔のこの部分が極端にたるむことはありません。
では、骨が触れず、筋肉、皮下脂肪が多い場所はどこでしょうか?それは頬なのです。人間は老化とともに筋肉や結合組織中にある繊維が弾力性を失い、重力に負けてたるみが出現します。その際、一番たるみやすいのは筋肉、脂肪、結合組織などの軟部組織のみで構成される頬なのです。従って、そのまま放置すると最悪の場合、いわゆるブルドックのように、頬のあたりが伸びきった様相になってしまいます。一度たるんでしまった皮膚はプチ整形ではなかなか元に戻りません。
治療法について
しわやたるみなど顔の老化現象の治療には、以下のように様々多様です。
ヒトの皮膚やその下にある皮下組織はヒアルロン酸やタンパク質(コラーゲン)や構成される繊維によって支えられて
います。
ヒアルロン酸やコラーゲン組織による皮膚、皮下組織の弾力性は若々しい皮膚を保つのにとても重要です。赤ちゃんの皮膚を見るとそれは明
らかです。赤ちゃんの皮膚はこれらの成分が多くプリプリとしていて、指ではじいてみても跳ね返されるほどです。
加齢とともに皮下組織にあるヒアルロン酸やコラーゲンから成る繊維組織が細くなり、弾力性を失います。中高年になると皮膚の薄くなっ
た方ですと、ごつごつした感じの典型的なふけ顔になります。頬の皮下組織が厚い方ですと、皮膚、皮下組織の弾力性が低下するため、その
重みに耐えられなく頬がブルドックのように垂れ下がってしまうのです。
Q2.人によって、頬のたるみかたに差があるのはどうしてですか?
皮下組織はコラーゲンから出来ている弾力繊維の他に脂肪組織なども存在します。加齢とともに弾力繊維が緩んでくる
と、皮下組織の厚い方の場合はその重みに耐えることが出来ず、たるんでしまうのです。つまり、皮下組織の厚い方がよりたるみやすいと言
えます。
男性と女性を比較すると女性の方が、弾性組織が微弱であるためよりたるみやすいといえます。
Q3.頬をはじめとする皮膚のたるみに関して上記以外の原因は考えられますか?
性別、皮下組織の厚さ以外の原因として個々人の健康状態も深く関与しています。皮膚の弾力性を保つコラーゲン組織 やヒアルロン酸は、皮膚細胞で作られます。年齢とともに細胞が産生出来るコラーゲンや、ヒアルロン酸の量は減ってきます。さらに、恐ろし いことには現代社会で生活していると体の中に水銀や鉛などの有害重金属が蓄積してゆきます。魚貝類にはこれらの有害重金属が多く含まれて いるため、魚をたくさん食べる人はこれらの汚染に注意しなければなりません。これらの重金属が体にたまると、皮膚ではコラーゲンやヒアル ロン酸の生成が妨げられます。コラーゲンやヒアルロン酸が少ない皮膚はしわやたるみが起きやすいので、重金属による汚染が多い人は実際の 年齢よりしわ、たるみが起こりやすいのです。
Q4.頬のたるみを画期的に改善するフェイスリフト治療とはどのようなものですか?
頬のたるみに最も有効な治療法はフェイスリフト治療です。手術と言われると恐れを抱いて拒絶する人も少なくありません。
それはまぎれもない事実ですが、サーマクールやアプトスでは、画期的に改善することが出来ない程、たるみがある場合はフェイスリフト治療以外
に方法はありません。
一言でフェイスリフトと言っても、その方法には様々な方法があります。
ご高齢の方で、こめかみから頬、あごにまでのたるみが気になる方は通常のフェイスリフト治療が適切です。この治療法は切開線がこめかみから
耳の後ろまで伸びるため、治療後は包帯で圧迫固定する必要があります。回復までに4、5日程度かかります。
中高年の方でたるみが頬やあごに限定されている場合はミニリフト治療がお勧めです。この治療法は耳の近くに5cmほどの切開線を加えてほほや
あごのたるみを改善する方法です。回復までに2、3日と週末に治療すると月曜から社会生活に復帰することが可能です。
さらに軽度のたるみであれば、プチリフトがお勧めです。この方法は耳の上とこめかみの間に1cm程度の切開を加え、筋膜をつり上げる方法です。
この方法ですと腫れはほとんどありません。短時間で、誰にも気がつかれることなく治療することが可能です。