経結膜的下眼瞼形成術に伴う眼瞼下垂様症状の改善-5

2012年08月01日

考察-1:

従来まで眼窩美容・形成外科手術はFig-5の如く、上眼瞼症状と下眼瞼症状に応じて区別されていた。

Fig-5

 

上眼瞼症状

手術

一重瞼

重瞼術(埋没法、切開法)

内・外眼角襞

内・外眼角形成術

眼瞼下垂症

眼瞼挙筋前転術

上眼瞼の皺

除皺術

Buggy eyelids

脱脂術

上眼瞼陥没症

脂肪注入術

睫毛内反症

切開法による重瞼術

 

 

下眼瞼症状

手術

Buggy eyelids

脱脂術

下眼瞼の皺

除皺術

睫毛内反症

下眼瞼睫毛下切開反転法

 

また、その治療法も症状に応じて個別に対応することが一般的であった。老化性眼瞼下垂症を例に挙げると、その原因は加齢による眼瞼挙筋の弛緩や、上眼瞼皮膚弛緩が原因として、眼瞼挙筋前転、短縮術や上眼瞼除皺術を行って、症状改善を図ることが一般的であった。

 

だが目の下のくま(クマ)、たるみ症状に併発した眼瞼下垂症の検証から分かるように、その原因の一部は下眼瞼構造の不具合にあることが示された。もし眼瞼下垂症の原因の一部が下眼瞼構造にあるにもかかわらず、それを無視して挙筋前転、短縮術や上眼瞼除皺術のみで症状の改善を図っても、その効果は限定的となりかねない。

 

治療効果を得るため、挙筋前転、短縮術の程度を大きくしたり、上眼瞼除皺幅を過度に増大させると、いわゆる"驚いたような目つき(Startle Look)"となりかねない。したがって、眼瞼下垂症状が軽度であり下眼瞼症状を伴う症例では、眼瞼下垂症改善の上眼瞼手術よりも優先的に、下眼瞼構造の不具合を解消する下眼瞼形成術を行うべきである。

 

実際、当クリニックではこの方針に基づいて治療を行った結果、下眼瞼症状のみならず、軽度眼瞼下垂症状が改善した。また過剰眼窩脂肪は、加齢に伴う眼窩脂肪の前方突出により眼瞼下垂症の誘発要因となりかねない。そこで眼瞼下垂症状が悪化する前に、予防的に下眼腱形成術を行う価値が高い。

 

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