GINZA CUVO

2017年5月アーカイブ

毎年新年度を迎えるにあたってその年なりの抱負を掲げてきたが、開業以来13年も経過すると新たな抱負を抱く必要をさほど感じなくなった。そして新たな抱負よりもむしろ、安全で確実な治療結果を一つ一つ積み上げるという地味な目標のほうがより大切だと思える。

今回は外科治療・エッセンス(本質)について述べるが、早速下眼瞼治療を例にしてその内容に具体的に触れてゆきた。当クリニックで行う経結膜的(目の裏側から行う)下眼瞼治療は長年の努力の末にその手技は完成しており、さらにこの治療法の結果分析・検証にてこの方法が揺るぎないとの確証に至った。

逆にもしこの治療法に欠陥があれば一定割合で不具合が生じ、その結果患者離れが進みクリニックが立ちゆかなくなっていたであろう。だが実際は過去13年間絶え間なくお客様に好評頂き、この事実も当治療法の価値の裏付けとなっている。

これをもう少し分かりやすく説明するのに飛行機を例に挙げると、航空機形状は過去30年以上ほとんど変化していないという。何故なら航空機形状は航空力学上すでに最良・最効率で改変の余地がないからである。確かに下写真の如く1970年代とその40年後の2010年代の航空機形状を比較しても、ほとんど形状変化がないことが分かる。

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僕の治療も航空機形状と同様に、すでに最良・最効率の手技が完成されていて改良の余地がなく、その証拠にどのような症例でも、ほぼ同様の手術時間内にほぼ同様の治療結果が得られている。

次に外科の歴史を振り返るとこの医療は16世紀初頭から記録が残るが、19世紀すなわち今から200年ほど前、麻酔法が確立されて急速に発展した比較的新しい医療領域といえる。この外科医療で一貫して行われていたのは、癌や化膿創など悪性・不要部位の剥離・切除である。

僕の治療の主体を成す顔面・抗老化外科で最も頻繁に行われ主要となる操作も剥離・切除で、それ以外の操作はあくまで補完的に過ぎない。そしてこの剥離・切除を行うのに必要な道具は鑷子(ピンセット)、剥離剪刀(ハサミ)、メス、そして止血・焼灼をレーザー・メスのみであり、その数もさほど多くはない。上述の下眼瞼治療に必要な主操作も剥離・切除で、それに必要な道具も上記のもので十分に間に合うであろう。

最近日本・韓国などの一部施設で下瞼治療に自家脂肪移植・注入(自己脂肪細胞の移植)を行っているようだが、いわゆる"目の下のクマ、たるみ"解消にはシンプルな下眼瞼形成術のみで十分で、煩雑な自家脂肪移植・注入操作は一切不要である。

また外科手術の結果は治療を受ける側の体質により全く同様操作を行っても誤差を生じることがあるので、そういった個体差による回避不能な誤差が出来るだけ少なくなるよう治療手技も出来るだけシンプルにすべきである。

今回は下瞼治療を例に挙げ外科治療・エッセンス(本質)について記載したが、実は当クリニックでは8年前からこの外科治療・エッセンスを顔面老化に伴う頬たるみ治療にも応用し、下瞼同様良好な成績が得られている。この事実は僕の主張する外科治療理論が正しいことの裏付けであり、近日中に頬たるみの治療結果について分析・検証を行う予定である。以上新年度の抱負・挨拶に代わり、これまでそして今後さらに展開するであろう外科治療・エッセンス(本質)について簡単に述べさせて頂いた。

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