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新しい美容医療時代の幕開け

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今から12年前の2005年、僕がこのクリニックを開業した当時、美容外科医療でのホームページの集客力は絶大だった。ご存じの通り美容外科医療はそれを受ける方々にとって、出来れば誰にも知られず行いたいと願う守秘性の高い医療いため、一人でこっそり検索出来るインターネットはこの医療に興味のある方々にとってはまるで宝物のようだった。

 

当時成功する見込みも分からず無我夢中で開業にこぎ足した僕は、そのエネルギーをひたすらネットに注ぎ、現在のホームページ基盤も開業から数ヶ月であっという間に作り上げた。その成果があったり、当時は下眼瞼クマ・たるみ治療を専門的に打ち出しすクリニックが当院以外存在しなかったこともあり、大盛況を呈したことが昨日のことのように懐かしい。

 

その大盛況ぶりを周囲で見ていた他院がこぞって当院の戦略を模倣し、同様のネット広告を駆使した集客戦略をにわかに始め、驚いたことにはなんとその他院が”我こそがこの治療の先駆者”と謳った宣伝を始めたのを呆れながらに傍観し、これが”先駆者の苦労”なのだろうと悟った。

 

そうこうしているうちに時は瞬く間に経過し、今やさほどネット広告に力を注がずとも安定した集客が得られ安堵出来るようになった。そしてかつてのようにな頻繁なモデル写真の更新作業お控えるようになった。と言うのも眼瞼治療の治療方針・手技はすでに完結しているので、これ以上ホームページに同じ内容を繰り返し更新する必要性がなくなったからだ。

 

その代わりに最近力を注いでいるのは、僕が過去に行った治療結果の分析・検証作業であり、その結果をテキストブック(教科書)や論文にまとめるほうが、ホームページ・アップの繰り返すよりも、社会的に見ても遥かに価値があると思っている。そして僕のようにこの分野の中堅となった医師は、自院のネット宣伝だけではなくこの医療発展のための学術的貢献を行うべきだとも考えている。

 

ところが最近、僕のホームページを見た遠方在住の若いお客様か連絡がありスタッフが電話対応したところ、このお客様は”当院で下眼瞼治療を今も行っているのか?”との問い合わせだったという。彼女がそう思った理由を尋ねると、僕のホームページ症例写真の更新が最近あまりなされていないからだったという。

 

これまで継続していた症例写真の更新が途絶えると、ネットでしか当院のことを知り得ない方々はこのお客様と同様の判断をする可能性があるだろう。そこで僕はネット導入されるお客様のためには、頻度は多くなくとも今後も症例写真を定期更新する必要があることを悟った。

 

そんな最中、昨年頃から消費者庁・厚生省による美容医療への本格的な広告規制が入り始めた。その詳細は、ホームページで患者を治療に誘導するために謳った”日本一”とか”業界初”などの文言の規制、さらにいわゆる”ビフォー・アフター”と呼ばれる治療前後の比較写真に脚色を加えていないか等の検閲が入るようになったのだ。それは患者誘導のために治療後の写真に脚色を加えたりする浅はかな行為が横行し、それが原因で消費者庁にクレームが舞い込むケースが後を絶たなかったからだと言われている。

 

欧米先進国ではすでに随分前から美容医療で厳しい広告規制がかけられており、ようやく日本も欧米に追いついた感があり、この医療がまっとうな方向に向かうであろうこの政策を僕はむしろ歓迎している。何故ならこれを契機に、もはや広告宣伝が長けているだけで円滑な集客がなされる時は過ぎ去り、患者さんにとって有益な医療のみを提供出来る施設だけが生き残る本当の意味での美容医療の新たな幕が今まさに開かれたからである。

 

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