GINZA CUVO

2013年11月アーカイブ

先日JFK(ケネディ大統領)の娘、キャロライン・ケネディさんが新しい米国駐日大使にとなった。どうやら彼女は、英国のような王室制度のない米国にとって故ダイアナ妃のような存在らしく、各界で様々な影響力を有しているらしい。彼女の年齢は50代中半らしいが、そのスタイルは背筋がピンと伸びていて活力がみなぎっている。


ところが顔をアップで見ると、たるみはほとんど目立たないが、目元や頬のしわがやや気になる。つまり彼女は典型的な西洋人体質で、顔の皮下脂肪、眼窩周囲脂肪、そして頬脂肪(バッカルファット)が少ないので顔がたるみにくい。


その反面、顔の皮下脂肪が少ないと皮膚はまるでセロファンのよう薄く、彼女のようにしわが出来やすくなる。美容医学的に診断するとキャロライン・ケネディさんの場合、顔のしわ改善にはボトックスやヒアルロン酸などのフィラー、フォトやRF、そして超音波系のレーザーによる皮膚活性化、そして最終的にはフェイスリフト手術が必要になるだろう。


我々東洋人は、西洋人と比較して皮膚が厚いのでしわが出来にくく、50代中半でも顔のしわがほとんど気にならないことも少なくない。だが東洋人は顔の脂肪量は多いため、西洋人よりも顔のたるみが気になることが多い。顔の脂肪は筋肉や皮膚のような収縮機能を持たず、加齢とともにその重みにより下垂し始めるのが顔のたるみの原因なのだ。


東洋人の中でも日本人はその遺伝子を調べると、長い歴史経過の中で世界各地からこの地へやって来たことが証明されている。すなわち日本は、単一民族人種と思われているが、じつは他民族人種と言う方が正しい。そして美容医学的に見てもさまざまな遺伝子がモザイク状に混じり合った日本人は、その遺伝子の発現具合よってしわ、たるみ症状も人によって大きく異なる。


こういった事実を考慮すると、美容医療の現場で最も重要なことは、決して画一的な治療のみを行わず、それぞれの症状に応じてふさわしい治療を選択するアレンジ能力だと僕は信じている。このアレンジ能力を獲得するには、普段から患者さんを注意深く観察し、何がその患者さんの問題なのかを具体的に把握する努力を継続すること以外にない。そして人によって症状や治療法が異なることは、この医療従事者の楽しみや、やり甲斐でもある。


話をキャロライン・ケネディさんに戻すが、冒頭に述べたように彼女は大変人気があり、世界中の多くの人たちから熱い視線を受け続けている。その主な理由は、彼女の有する内面から溢れ出る魅力的な人間性と、高い美意識によって維持された何歳になっても変わらない均整のとれた容姿であろう。だがそんな彼女でも、典型的西洋人に宿命的な顔のしわは回避出来ない問題でもある。そういった問題を解決するためにこそ、我々美容医療従事者の価値があると僕は思う。


銀座CUVOクリニック公式サイト

先日ライブドア事件で世間を騒がせた、"ホリエモン"こと堀江貴文さんの新著"ゼロ"の記念パーティーに友人の紹介で出席した。この本がつい最近、売り出されていることを僕は知っていたが、何故か購入してまで読むこと躊躇った。

2000年前半"IT貴族やヒルズ族"などの言葉が流行り、お金を稼ぐ人や一攫千金を成し遂げた人が偉い、もしくはお金がすべて、お金があれが何でも出来るといった風潮の代表格が誰を隠そうホリエモンだった。そういった拝金主義の象徴に見えた"ホリエモン"に僕は批判的な目を持っていたのが、彼の新著購入を躊躇った理由だろう。


僕をはじめ、普通の人たちは日々コツコツ働き、その仕事分だけ収入を得るのが当たり前で、それが正しい価値観だと信じてこれまで生きてきたし、これからもそうやって生きてゆくべきだと思っていた。


ところがその当時、インターネット関連ビジネスで頭角を現した人たちの中には、"IT革命"と呼ばれる隆盛に便乗し、株などの投資で大成功したり、起業した会社を数年以内に上場させて一夜にして億万長者になるものが現れた。


実際、当時飲み明かした後、一緒に寝泊まりする中だったの僕の友人は、起業した会社を物の見事に上場させ、たとえ僕が100年働き続けても稼げないほどの富を一瞬で手に入れた。その友人の大成功?を目の当たりにした僕が感じたのは"正直者が馬鹿を見る"のが現代社会ということだった。


だが当時の風潮を僕が"正直者が馬鹿を見る"と感じたのは、実は僕自身が完全に拝金主義に陥っており、それを見事に成し遂げた友人の姿を羨ましく思っていたからだと、今になって気づき反省している。


発刊記念パーティーでは"ホリエモン"が最近執筆した"ゼロ"という本を頂いたので、正直書店で買わなくて良かったが早速拝読した。そしてこの本を読んだ後、僕の彼に対するイメージは180度変わった。


この本を読む前、僕は"ホリエモン"を世渡り上手な典型的な拝金主義者だと思っていたが、実は本当の彼はその正反対であった。彼は"働く"ことにこそ最大の価値のあること、お金はあくまでその対価として後からついてくるに過ぎないこと、そして出来るだけ沢山のお金を稼ぐためだけに働くことがいかにナンセンスかをしっかりと理解していた。


彼は証券取引法違反で刑に服していたとき、なんと1000冊もの本を読破するほどの努力家であることも知った。そして新著発刊記念パーティーで、彼は5分ほどのスピーチを行ったが、まだ40歳そこそこの"ホリエモン"はとてもノリが良く、パワー溢れる人間であることも知った。


新著書の中で彼は、「人は思考を停止した時点で老化一気に進む」ことを何度も述べている。僕も医療従事者としてまったく同感であり、日々精一杯、頭も体も使っている人ほど生き生きとしていることを日々目の当たりにしている。


彼が過去に社会的制裁を受けたのは事実だけれど、もうそれは過去のこと。僕は"ホリエモン"がひたすら前向きに生き、将来に希望を求める根っからの楽観主義的なところに大変共感を受けた。そしてこれからの"ホリエモン"の活躍が楽しみだと感じながら本を読み終えた。

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