GINZA CUVO

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僕は右も左もわからないまま2005年に開業して以来、これまで無我夢中でやってきたが、最近ふと自分を見つめ直す余裕生まれたと感じている。当時すでに美容医療が供給過多に陥っていた銀座での開業は多くのリスクもあったが、開業前に所属していた十仁病院が新橋であった利便性を考慮し、この地での開業に踏み切った。


開業成否にはさまざまな要素(ファクター)がある。ひとたび開業すると医師は、診療行為のみならず経営者としての任務を担うこととなる。例えば従業員を雇い、意欲を継続させながら、彼女・彼らの毎月給与を支払う義務を負う。同時に何らかの手段を用いて集客を図り、そこで得られた患者様たちに常に適切な医療を提供し続けねばならない。


数ある開業医業務の中で真っ先に行わざるをえないのが集客だ。確実な集客がなされらなければ、クリニック開業は失敗へと直結するのは火を見るよりも明らかだろう。特に競合他院の多い銀座地域は集客が困難であり、僕が開業した当時ですら、周囲の医師たちからは"銀座での開業は自殺行為"と言われほどだった。


そんな激戦区の銀座で、僕のような新参者が効率良く集客を図るには、インターネットに頼るしかなかった。何故なら紙面媒体に広告を打ち出すいわゆるPR(Public relation)を行っても、クリニックを社会的に認知させることは出来ても、すぐに集客には結びつかず、その間に限られた運転資金が枯渇するリスクがあったからだ。


それに比べてインターネットは、必要情報をすぐに更新(アップデート)出来、いわゆるSP(Sales promotion)と呼ばれる売り上げ直結型の宣伝ツールそのものだったのだ。つまり限られた予算で開業せざるを得なかった僕は、広告コストも少なくすぐに売り上げを立てなければクリニック維持が困難だったので、当時の僕は広告宣伝をインターネットに100%依存せざるを得なかった。


僕の開業以前は、目の下のクマ(くま)、たるみ改善のための下眼瞼治療は、皮膚切開法が一般的だった。ところがそういった患者さんに皮膚切開法を勧めても、皮膚切開方を拒むお客様が後を絶たなかった。つまり下眼瞼に悩みを抱えこういったコンプレックスをなんとかしたいと思いつつも、どうすることも出来なかった患者さんたちがその当時沢山蓄積(プール)していたのだろう。


下眼瞼治療需要が蓄積されていた状態で、皮膚を切らずに行う下眼瞼治療を前面に打ち出して開業を行ったおかげで、僕のクリニックはあっという間にブレイク状態となり、ある時期などは治療予約が4か月先まですべて埋まるほどだった。そして僕のクリニックのブレイク状態を見た競合他院はこぞって同様の治療を開始したことや当時からすでに9年経過したこともあり、当時蓄積していた下眼瞼治療の患者さんはすべてやり尽くされた感がある。


僕はこの間、数多くの下眼瞼治療症例を経験し、揺るぎない技術を確立したと自負しているが、この技術こそが僕にとって最も貴重な財産だと思っている。駆け足でやってきたこの9年間、当時その場その場で書き記してきたホームページを見返す余裕や暇は全くなかった。だが最近、ようやく自分のホームページを見直す余裕が生まれ、独自にあみ出した下眼瞼に関するを当時の記載を見て僕は愕然とした。


その理由を簡潔に述べると、10年近く前の目の下のクマ(くま)、たるみ治療も下眼窩脂肪を取り出す、いわゆる"脱脂"を主体に行っていた経緯から、ホームページに行った僕の記載は下眼瞼形成術=脱脂であると誤解させるものだからだ。


現在の治療は過去のいわゆる"脱脂法"とは異なり、下眼窩脂肪を削りながら軽減し、バランスよく頬の高さまで平坦化するより繊細な方法へと改変された。僕のホームページには、当時の古い情報がそのまま掲載されているため、いまだに古い"脱脂法"行われているかのような錯覚をこの治療に興味を持った人たち与え続けていただろう。


この9年間、僕はホームページを書き足すことはあったものの、この治療の根幹を成す重要部分の記載を振り返ることもなく、そのまま放置していたことに唖然とし、現在その分の記載の大幅修正を始めたところである。当時の記載を読み返すと、インターネットのみで集客を図ったが故に、意図的に僕の治療内容に対する否定的書き込みもあったのだろう。その書き込みに対する反論を僕が感情的に記載している痕跡も多々認められた。


そして今、患者様たちに誤解を与えるホームページの不適切な修正しながら、当時の自分自身の余裕のなさと思慮不足を深く反省している次第である。だがそれと同時に僕は、"昨日は今日の父"ということわざがあるように、過去の葛藤や試練があってこそ今の自分があるとも思っている。今一度過去を振り返りながら、ホームページ修正を行い、その反省を今後の診療に役立てて行きたい。

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