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"西洋かぶれ"からの解放

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高度経済成長時代、つまり日本経済が右肩上りの昭和40年代に生まれ育った僕は、マスコミ文化の影響を強く受けて育った世代とも言える。何故ならテレビ、ビデオが世に出現し、発達したのもまさにこの時代だったからだ。何故当時の日本のマスコミが、あれほどまでに西洋文化を絶賛・推奨したのかわからないが、"ミーハー"な僕は、10代後半の多感な時期にその影響を受け、すっかり"西洋かぶれ"してしまった。


そして当時の僕は、特にハリウッド映画の影響で、西洋文化を肯定し、東洋文化に劣等感を感じる人間にどっぷり洗脳されていた。例えば当時僕が食べ物嗜好を見ると、その洗脳ぶりがよくわかる。戦前の苦しい時代に生まれた僕の両親も同様に、戦後は西洋かぶれになっていたはずで、僕の幼少時代の朝食は決まって、トースト・卵・ベーコン、飲み物は牛乳・コーヒーと、まさに米国人のそれと一緒だった。


それは戦後のナイーブな日本人が。テレビや映画で豊かな西洋的生活を垣間見、誰しもがそういった生活の真似をしたくなったからであろう。特に当時の北海道は経済的にも恵まれず、娯楽と言えばテレビ鑑賞が主体であり、マスコミの影響を強く受けたのでその傾向は特に強かったはずだ。


戦後西洋文化の影響を受けた利点はといえば、誰しも英語習得に関心を示したことだろう。僕自身も、英語を習得したことで世界観が大きく変わった。何故なら英語は英米のみでなく、万国共通語として世界中の人達とコミュニケーションを図るツールとして活用出来たからだ。たとえば僕が美容医療で比較的早期に軌道に乗れたのも、この医療に関する最新情報を英語を活用し、いち早く取得したからに他ならない。


話しを"西洋かぶれ"について戻すと、大学院生時代の米国留学などの本当の米国生活を経験し、僕の"西洋かぶれ"した頭は、次第にその呪縛から解かれ始めていった。そして世界は70%が有色人種(黄色・黒人種)、残りの30%が白色人種に過ぎず、この西洋(白人)文化を何事においても優位とする考え方が根本的に誤りだと確信した。例えば、マスコミが吹聴する米国流ライフ・スタイルを実践した多くの人達がその理想的なイメージとは裏腹に、肥満や生命を脅かす生活習慣病に陥っている現実を知った。


"西洋人かぶれ"から解放されると、僕はこれまで気づかなかった多くの発見をするようになった。先日学会参加で訪れた米国では、翌朝早朝の搭乗だっため、空港近くのホテルに宿泊した。このホテルは米国海軍施設近くにあり、海軍施設に入所待ちの軍人たちが数多く宿泊していた。軍人たちの大半は黒人だったが、彼らとホテルロビーやエレベーターで出くわした際の態度は、誰しもが大変友好的で感動を覚えるほどだった。


また市街地まで出向くのに乗車したタクシー運転手は、フィリピンから仕事を求めて米国にやって来た。僕が近くに美味しいレストランがないか尋ねると、親身になって探してれたばかりでなく、目的地に到着すると僕と一緒にタクシーを降車し、奥まった路地のつきあたりにあるレストランまで連れて行ってくれた。


またレストランからの帰り道、さまざな人種の人々が楽器を奏でながら楽しそうに踊ってる場面に遭遇した。"西洋かぶれ"していた時には気がつかなかった、こういう何気ないことにこそ人間の本当の楽しみがあると思うようになった。そして僕は、まるで今から新しいスタートが切るかの如く、すがすがしい気持ちに包まれている。


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