GINZA CUVO

2012年10月アーカイブ

最近、"サーチュイン遺伝子"と呼ばれる 老化予防に強く関与する遺伝子が注目されている。この遺伝子は"抗老化遺伝子"、もしくは"長生き遺伝子"と呼ばれ、全ての人に備わった遺伝子らしい。"サーチュイン遺伝子"が活性化されると 動脈硬化や認知症など体内老化はもちろんのこと僕がクリニックで扱うしみ、しわ、たるみなどの外見的老化兆候も予防される。

今から3000年以上前、秦の始皇帝は永遠の命を授かる秘薬を求めて世界中に使者を送ったという。すなわち、出来る限り長く健康でありたいと思うのは、 古今東西を問わず、全ての人々に備わった本能的欲求なのだ。ではこの"サーチュイン遺伝子"はどのようにすれば活性化されるのだろう。この遺伝子は、飢餓時、もしくは通常摂取カロリーの30%程度制限を行うと活性化される。


最近、"1日1食ダイエット"が注目を浴びているが、この方法も"サーチュイン遺伝子"を活性化し、脂肪燃焼を促すので、理論的には十分なダイエット効果が期待される。美容医療界で僕の先輩であり、ゴルフ仲間の日比谷皮膚科クリニックの増岡宏医師は、"サーチュイン遺伝子"活性化によるアンチエイジング法に積極的に取り組んでいる。


増岡医師は東大学医学部卒の非常に優れた頭脳の持ち主だが、同時にさまざまなスポーツに積極的に取り組む、いわゆる"文武両道"の有能な医師である。彼は昨年から炭水化物摂取量を減らす、いわゆる低インスリン(アトキンス)・ダイエットに取り組んで、10キロ近く体重を減らすことに成功した。彼の現体重は、彼の高校生時と同じになったらしく、今後この体重を維持する努力をしている。


低インスリン(アトキンス)・ダイエットでは、炭水化物の代わりにタンパク質摂取量が増え、動脈硬化や高尿酸血漿、便秘やそれに伴う消化器の癌化等のリスクが高まるので、賛否両論もある。だが、確実な体重減少を比較的短期間で得るには有効なダイエット法の一つだろう。


増岡先生はサーチュイン遺伝子が活性化すると20歳ほど若返ることに着目し、100歳になっても大好きなゴルフが出来ることを夢見てこのアンチエイジング法に取り組んでいる。だが彼がこのアンチエイジング法を周囲の人々に勧めても、誰も興味を示してくれないとぼやいていた。


それもそのはずで、継続的な努力を伴うアンチエイジング法を実践するには増岡医師の如く、生きるための強い目的(モチベーション)を最初に確立せねばならない。最後に幸せで充実した人生は、健康な体があってこそ得られる事を再認識して、一人でも多くの方々にアンチエイジング法を実践していただきたいと思う。


僕自身の開業経験から学んだことだが、開業医は新規開業当初から少なくとも5年間、借財、リース返済に追われる。借財があるとクリニックの安定経営の障壁となるため、開業医はそれを一刻も早く返済してしまいたいと思う。そうなると、どうしても売り上げ優先の診療に傾きざるを得ない。


だが日々の努力と辛抱を重ねているうちに、次第に返済が軽減し、最終的に無借金経営が可能となる。この時点でようやく、心底患者さん優先の治療のための準備が整う。したがって新規開業クリニックにとって、開業当初の5~6年の荒波を乗り越えることが、適正医療施設として合格ラインに達する必須条件といえるであろう。


つい最近まで、美容医療を実践する医師が少なく需要過多の時期は、一人の医師が様々な部位の治療をこなさざるを得なかった。だが美容医療の進歩とともに、対象となる治療技術は日を追うごとに細分化されている。それに伴い医師能力も、何を専門としているか、そしてこなした症例数によって大きな差が出るようになった。


僕の場合も同様で、勤務医時代は眼周囲治療同様、数多くの鼻症例を手がけていた。だが眼周囲治療を専門にして開業したので、当クリニックの顧客の約8割が眼周囲治療を求めてやってくるようになった。すなわち僕が自らの専門を選択したというより、ユーザーのニーズによって僕の専門が決まったといっても過言ではない。つまり、医師が患者さんを選択する時代は過去の話で、ユーザーが吟味を重ねて医師を選ぶ時代へと変わったのだ


美に対する我々の価値観は、時代の変遷とともにより洗練され、それに伴い美容医療のニーズも変化している。例えば、従来まで美容外科で一般的であったシリコン・インプラントを用いた豊胸や隆鼻術も、人工物への違和感を嫌い現在は激減した。それに代わって脂肪などの自家組織や、再生医療を用いた治療が主流になりつつある。


前回述べたように、美容医療は景気の停滞、人口減少、この医療の供給過多により、今後は生き残りをかけた、いわゆる"サバイバル"時代に突入するだろう。またインターネットをはじめとする情報産業の隆盛により、肥えたユーザーの目が効果的な治療を適切価格で提供する施設のみを選別するようになるだろう。


我々のコンプレックスを解消し、夢や生きる希望を与える美容医療は、激動の時代の後も必ず残るであろう。我々この医療に携わる者は、患者さんの笑顔を目標に、普通の感覚でこの医療を実践することを目指すべきでり、それが美容医療のあるべき姿と僕は信じている。この医療が目立つことなく、粛々と信頼と実績を重ね、社会に根を下ろすことを願ってやまない。


銀座CUVOクリニック公式サイト


カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ