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第 100回日本美容外科学会に参加して

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先週末の2日間、東京オークラホテルで開催された第100回美容外科学会に参加した。 年に2回づつ開催される美容外科学会なので、今年で50年目の歴史を迎えたことになる。日本から300名、韓国や中国などの諸外国から100名近くの参加者があり、学会は盛況だった。

我が国の美容外科の歴史を簡単に説明すると、この医療は今から70年以上前、僕がかつて所属していた十仁病院で開始された。美容外科の社会的必要性が高まりつつあった昭和53年、十仁病院は当時の厚生省に働きかけ、美容外科という標榜科目(内科や外科などと同等格付で、診療科目に掲げることが可能な診療科)が認可されるに至った。

もしこの働きかけがなされず、美容外科が標榜科目でなかったとしたら、この医療は日陰に隠れてほそぼそとやらざるを得なかったであろう。そういった意味で、当時の十仁病院の功績は美容外科医療において非常に大きく、この歴史上の貢献から現在も日本美容外科学会本部は十仁病院に置かれている。

次に美容外科学会の意義についてだが、以下3点がその主な内容だと僕は考えている。

1.普段の診療成果を分析発表し客観的評価を得ることで、その医療の正当性や価値を確認する。

2.日進月歩の最先端美容医療技術に触れ、価値のあるものをアップデートする。

3.国内のみならず海外医師たちと交流を深め、美容医療の発展向上に貢献する。

つまり、学会参加は情報交換の場として、自分の行う医療の方向性が正しいかどうか確認するまたとない機会なのだ。 一般医療は大病院、グループ体制で行われるのに対して、美容外科は原則的に小規模クリニックを基盤に行う場合がほとんどである。つまりこの医療では情報が閉鎖的になりがちなので、美容外科医にとって学会参加は必要不可欠と言っても過言ではない。

僕が美容外科の世界に飛び込んで、すでに10年以上が経過したが、美容外科学会には毎回参加している。だが10年前と比較しても、外科基礎技術は原則的にほとんど変わっていない。新しく変化するのは、まるでタマネギの皮が常に古い皮の上に出来るように、あくまで表面的な部分である。

その新技術に本当の価値があれば、既存技術の仲間入りをするが、無価値なものはすぐにはがれ落ち消滅する。だから我々医師は、斬新な技術にすぐに飛びつくことなく、客観的にその真偽を問う姿勢が重要であり、学会参加によってそういった技術の正しい取捨選択が可能となる。

最後になるが、我々この医療を実践する医師は、安全で確実な外科技術を習得することは勿論、患者さんに対する優しさを最優先にすることや、この医療への情熱を失わないことも極めて重要である。先述の如く、先人たちの努力があってこそ、我々は堂々とこの医療を実践出来るようになったのだ。この努力に対する感謝を忘れずに、その恩返しとしてこの医療がさらなる発展を遂げるよう貢献してゆきたい。


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