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暦年齢と生物年齢の違い

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[caption id="attachment_467" align="alignright" width="320" caption="どこまでも続く万里の長城の基で"]どこまでも続く万里の長城の基で[/caption] 実年齢とは字の如く、いくつ歳をとったかという年齢だが、生物学的年齢とはその人間の肉体や心の年齢を表す。一般的に実年齢と生物学的年齢は一致するが、各々の個体差(遺伝子の違い)や生活習慣の差異によって一致しないことがある。

実年齢より若く見えたり老けて見えたりするのは、この生物学的年齢の差による。一般社会では実年齢を重んじるが、現実的には生物学的年齢のほうが重要である。何故なら、何歳になっても心身ともに健康でいてこそ充実した人生を送れるからだ。

我々は実年齢の若さにこそ価値があると思い込み、社会全体で実年齢の若さをもてはやす。 だが、実年齢が若いと言える時期は20代までのほんの一時期に過ぎず、その時期に固執しても幸せは得られない。この固執は自分たちが失ったと感じる若さへの羨望から生じている。

実は我々の心身は正しい生活習慣、適切な美容医療の活用、積極的な生き方などを日頃から取り入れると、簡単には老化しないように出来ている。たとえば、我々の肉体は実年齢とともにすべて老化してゆくように思えるがそうではない。放置しておくと実年齢とともに老化するのは皮膚に過ぎず、筋肉、骨格、脳などは実年齢とともに老化はしない。

皮膚が老化する主な原因は日光の紫外線、喫煙、体内に入る有害物質等の影響によるもので、こういった有害因子を取り除けば、皮膚の老化も食い止めることが出来る。その証拠に研修医の頃、ウイルス性脳炎で幼少時から寝たきりのまま40代となった患者さんを担当したことがあるが、この患者さんの皮膚はまるで10代のようであった。それはこの患者さんの皮膚が日光や有害因子に暴露されることなく40代を迎えたからである。

骨、筋肉、脳などの部位は普段から活用していれば、70~80代であっても年齢に比例して衰えてゆくことはない。僕が大学院生時代に病理学教室に所属していた頃、病気で亡くなった方々の病理解剖を行った。その際、皮膚内側にある筋肉などの臓器は何歳になっても衰えておらず、若年者のそれとほとんど変わらないことに驚愕したことを新鮮に憶えている。

つまり老化の本当の原因は、”我々が実年齢とともに老化する。”といった偽りの暗示にかかり、老化を予防する努力を怠っていることに他ならない。また、我々は”病気になって死を迎える。”といった恐ろしい暗示にも捕らわれているが、これも重大な偽りである。実は”老化=病気”の公式があり、老化を食い止めることが病気を予防することになる。

僕自身そういった努力を30代後半から開始した結果、40代中半を迎えた現在、世の中でイメージする40代半ば実年齢と生物学的年齢が解離し始め、いわゆる”年齢不詳”のような状態になってきた。僕自身がアンチエイジング医療を実践する者として”生き証人”になりたいと思っている。

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