GINZA CUVO

2011年8月アーカイブ

[caption id="attachment_467" align="alignright" width="320" caption="どこまでも続く万里の長城の基で"]どこまでも続く万里の長城の基で[/caption] 実年齢とは字の如く、いくつ歳をとったかという年齢だが、生物学的年齢とはその人間の肉体や心の年齢を表す。一般的に実年齢と生物学的年齢は一致するが、各々の個体差(遺伝子の違い)や生活習慣の差異によって一致しないことがある。

実年齢より若く見えたり老けて見えたりするのは、この生物学的年齢の差による。一般社会では実年齢を重んじるが、現実的には生物学的年齢のほうが重要である。何故なら、何歳になっても心身ともに健康でいてこそ充実した人生を送れるからだ。

我々は実年齢の若さにこそ価値があると思い込み、社会全体で実年齢の若さをもてはやす。 だが、実年齢が若いと言える時期は20代までのほんの一時期に過ぎず、その時期に固執しても幸せは得られない。この固執は自分たちが失ったと感じる若さへの羨望から生じている。

実は我々の心身は正しい生活習慣、適切な美容医療の活用、積極的な生き方などを日頃から取り入れると、簡単には老化しないように出来ている。たとえば、我々の肉体は実年齢とともにすべて老化してゆくように思えるがそうではない。放置しておくと実年齢とともに老化するのは皮膚に過ぎず、筋肉、骨格、脳などは実年齢とともに老化はしない。

皮膚が老化する主な原因は日光の紫外線、喫煙、体内に入る有害物質等の影響によるもので、こういった有害因子を取り除けば、皮膚の老化も食い止めることが出来る。その証拠に研修医の頃、ウイルス性脳炎で幼少時から寝たきりのまま40代となった患者さんを担当したことがあるが、この患者さんの皮膚はまるで10代のようであった。それはこの患者さんの皮膚が日光や有害因子に暴露されることなく40代を迎えたからである。

骨、筋肉、脳などの部位は普段から活用していれば、70~80代であっても年齢に比例して衰えてゆくことはない。僕が大学院生時代に病理学教室に所属していた頃、病気で亡くなった方々の病理解剖を行った。その際、皮膚内側にある筋肉などの臓器は何歳になっても衰えておらず、若年者のそれとほとんど変わらないことに驚愕したことを新鮮に憶えている。

つまり老化の本当の原因は、”我々が実年齢とともに老化する。”といった偽りの暗示にかかり、老化を予防する努力を怠っていることに他ならない。また、我々は”病気になって死を迎える。”といった恐ろしい暗示にも捕らわれているが、これも重大な偽りである。実は”老化=病気”の公式があり、老化を食い止めることが病気を予防することになる。

僕自身そういった努力を30代後半から開始した結果、40代中半を迎えた現在、世の中でイメージする40代半ば実年齢と生物学的年齢が解離し始め、いわゆる”年齢不詳”のような状態になってきた。僕自身がアンチエイジング医療を実践する者として”生き証人”になりたいと思っている。

酷暑の北京で

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[caption id="attachment_461" align="aligncenter" width="491" caption="北京大学医学部附属病院外来前にて"]北京大学医学部附属病院外来前にて[/caption] 先週末出張で北京を訪れた。真夏の北京は猛暑で街に降り立った途端、汗が噴き出した。今回訪中の目的は、北京で近い将来始まるであろう抗加齢医学への協力を求められて、その関係者たちとミーティングを行うためだった。

僕が中国で具体的に美容医療を実践する際に必要となるのは中国医師免許なので、今回はその試験官である北京大学医学部附属病院形成外科教授と面接をした。附属病院の会議室に着くと、白衣に身を包んだ総勢40人ほどの医師たちが症例検討会を開いていている真っ最中だった。

医師たちの症例検討会が終了すると、僕に同行した中国語通訳者からいきなり僕の発表を求められた。これまで中国や韓国の学会で多くの発表を行ってきたので、発表自体はそれほど苦手ではないが、このようにいきなり発表するのは初めてで僕は当惑した。

何故なら1時間もの発表時間を割り当てられていたこと、また発表は英語で行うつもりだったが、彼らがどの程度英語を理解出来るの皆目検討がつかなかったからだ。なんとか発表を終えてほっとした途端、僕の発表への質疑応答が行われた。その際教授、助教授は米国で長く留学経験があったらしく、流ちょうな英語で僕に質問を浴びせかけたてきたので、僕は自分の発表通じたことに安堵した。

午後は中国共産党の、いわゆる官僚の一人と面会した。共産党国家の中国では公務員、そしてその中のエリートである官僚の権力は絶大らしい。もちろん官僚にまで上り詰めるには並々ならぬ努力とその人間の能力が必要となる。僕が面会した官僚もその能力を証明するかの如く活力に満ち溢れていた。

中国では秦の始皇帝が不老不死の薬を求めて世界中を探し求めたように、アンチエイジングに対する関心は日本以上に強い。そのため美容医療需要も非常に多く、美容系クリニック等が乱立し始めている。

特に北京のような大都会ではその傾向が強いらしく、最近になって医療事故が増え始めているとのこと。そこで医療関係の官僚たちが昨年あたりから美容医療の法制化を進めているらしい。

夜は北京の友人たちが食事会を催してくれた。食事会は豪勢な中華料理をご馳走になったが、男性は僕一人で残りの5人のお客様はすべて女性陣だった。だがこの女性陣たちは社会的成功をおさめた女性社長で、この国では女性が男性と方を並べるか、それ以上に活躍しているらしい。

日本では遭遇しないこのような機会に幾分戸惑ったが、彼女たちは僕の大切なお客様でもあるので、楽しい時間を過ごすよう努力した。近い将来、間違いなく世界を牽引してゆくであろう中国と、出来るだけ仲良くすることが日本の生き残る道のような気がしてならない。そんなことを感じながら酷暑の北京で数日を過ごした。

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