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太った豚より痩せたソクラテスになれ

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P1000769開業当初からクリニックにお越し頂いてるお客様がいる。当時20歳そこそこだった彼女は開業前に勤務していたクリニックにプチ整形をしにきた。銀座の高級クラブで働く彼女は、すでにベテランの域に達したトップクラスのホステスなので、彼女についている顧客も一流の方々ばかりらしい。

クリニックに閉じこもりながら仕事をする僕などは、彼女のようなお客さんから世間の貴重な情報を入手できるまたとない機会になる。彼女のお客様についての話でふと耳にとまったのが、「お医者さんたちもたくさん来ますが、他のお客さんと比べて太っている方々が多いんです。お医者さんは裕福なので、多分美味しいものを食べているのでしょうね。」というコメントだった。

若い頃と同じ食べ方をしていれば、代謝が落ち始める30代中半から太り始めるのは日を見るより明らで、太りたくなければ意識的に食べ方を変えなければならい。彼女のお店に来る一流の人たちはそういった自分への配慮をしているので、中高年層になってもそれほど太らない。だが医者たちが一般のお客さんたちより太っている事実は、医師の美意識がそれほど高くないことを物語っている。

つい最近まで医師の仕事は特別視され、神仏と同等の聖職とされていた。それは人々が命に直接関与する病気、絶えられない痛みを治す医師の仕事に強く感謝するからであろう。したがって我々は、医療のプロとして誇りをもって仕事をすることは好ましい。そして、その報酬として社会的優位な立場や経済力を獲得する。だがその優位な立場にあぐらをかいて傲慢になるのだけは慎まなければならない。

医療技術は日進月歩で進化する。だが医療技術革新のみが一人歩きをし、それを実践する医師たちの意識も進歩しなければ本当の先端医療、医療の進化とは言えないのではなかろうか。IT革命後、患者さんは医療に関しても多くの情報を有するようになった。 特に命と直接関わらない、緊急生を要しない、あくまで生活質の向上(QOL)を目指した美容医療は、最も先端的な医療の一つである。

他科医療も 次第に美容医療のサービス面を重視した医療形態に変化してゆく。その際、必ず到来する現実は、”医者が患者を選ぶのではなく、患者さんが医者を選ぶ”医療である。このキーワードを肝に銘じながら、我々医師たちも切磋琢磨に向上してゆく努力をするべきである。

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