GINZA CUVO

2010年12月アーカイブ

P1010012中国の友人医師グループが中国で新たに病院を開業するため、その開院記念パーティに招かれて杭州を訪れた。杭州は上海から最近建設された新幹線で1時間ほどの場所にあり、その人口が600万人ほどの街である。温暖な気候と西湖と呼ばれる風光明媚な湖の畔の街として古代から栄えていたらしい。

今回は韓国人医師たちとこの街を訪れたが、中国と韓国は同じ大陸に暮らしているせいかその絆は強く感じた。先輩韓国人医師たちは、最近中国語の勉強を始めたらしい。人口13億人、経済発展著しいこの国をビジネスチャンスとみれば、中国語を勉強しない理由はないとの判断だろう。

共産主義国家中国は、今から20年ほど前から資本主義経済を次第に取り入れ、思想的には共産主義であるものの、 昭和40年代以降の日本の如くめざましい高度経済成長の真っ直中にある。この発展の中で危惧する点は、かつての日本がそうだったように、人々が金満主義が蔓延し始めていることだ。

例えば中国の医師を例にとると、共産主義国家での医師のポジションはあくまで国家公務員であり、給与は資本主義諸外国のように優遇されていない。したがって、医師自身のみで開業することは不可能で、資本家が経営する病院に勤務する以外ない。

だが資本家が経営する病院やクリニックは、営利優先となるため必ずしも質の高い医療を行うことが出来ず、医療ミスなどの問題が頻発しかねない。その点、日本は医師が経営者となれるため、その医師の理念に基づいた正しい医療を展開することが出来る。したがって、本来医療のあるべき道を進んでいる点では、我が国がリードしていると言えるだろう。

利潤追求型の資本主義経済では、貧富の差や大量生産、消費による環境汚染などさまざまな問題が生じやすい。だがこういった問題は、人間社会の発達過程で避けては通れないとも言える。我々日本人はその過程を一歩先に終え、物質主義以外の新たな価値観を模索中にある。最近になって隣国間でのさまざまな問題が勃発し始めているが、これらの国々の成長過程を見守りながら、寛容に付き合うべきであろう。

P1000944美容外科学会は春秋2回行われる。秋の学会は韓国ソウルで行われた。折しも10月末開業したての真新しい羽田国際空港から飛びだったが、飛行時間は一時間あまりと国内線とほとんど変わらない。学会やセミナー等で中国、韓国には毎年のように行くようになったせいか、これらの国々を訪れても他国に来たような気がしない。

美容医療は直接的に人命と関わる医療ではないため、このビジネスの活性は景気の良し悪しに影響されやすい。それを象徴するかのように韓国、日本の美容医療は長引く不況の影響でやや動きの鈍さが感じ取れた。それに比較すると中国は好調な内外需に支えられた経済発展の元、美容医療も積極的に行われていた。

中国人の国民性なのか、いわゆる"皮膚切開を用いた"フェイスリフトや、骨形成術をも含めた大胆な治療が主流だ。その傾向は韓国に認められたが、我が国では3国の中で一番消極的な治療、つまりメスを用いない低侵襲治療中心に行われている。

手術治療を専門にする外科医にとって、大がかりな手術が減少していることはやや物足りない感もあるが、手術適応はあくまで患者主体で選択されるべきである。技術が進歩したおかげで低侵襲治療にて従来までの大がかりな治療とほぼ同等な結果が得られるようになれば、我々外科医は従来の手技に固執せずに、新技術やコンセプ(考え方)を受け入れるべきであろう。現在の日本はそういった美容医療の新技術、コンセプトの革新の時期が訪れている。

銀座CUVOクリニックのメスを使わない治療 

目の下のたるみ治療について

目の下のくま治療について

また、偶然にもこの時期、G20サミットがソウルで開かれ、先進国の首脳が一同に集まった。その目的は2008年に起きたリーマンショックを契機に世界中に蔓延しているグローバル金融危機解決へ向けた首脳会議である。そして11月の初旬、日本の横浜でAPEC会議が開かれ、尖閣諸島、北方領土問題で物議を交わしている中国、ロシアとの首脳会談が行われた。

資本主義主導の米国、ヨーロッパが世界をリードする経済中心主義の世界観は終焉を迎えつつある。韓国、中国の友人医師たちと腹を割って話したが、近い将来、韓国、中国、日本がかつての欧米のように 世界の中心となるのではと語っていたが、それもかなり真実味を増してきている。

国レベルの主義主張が異なっていても、個人レベルで付き合うと中国、韓国人も我々日本人とほとんど変わらない。今後は国同士の利権争いを前面に置くのではなく、個人レベルで、いわゆる"草の根運動"的な基盤を中心に個人レベルで付き合い、対立を防がねばならない。特に中国の人口は13億を超え、我が国へのその影響力は計り知れないほどだ。この国といかにうまく付き合うかが日本の将来を左右するだろうと肌に感じながらが学会に参加した。

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