GINZA CUVO

2010年11月アーカイブ

P1000661東京は発達した交通網を基盤とした政治、経済活動の中心として、人の集まりやすい場所なので、クリニックを構える上で格好の場所である。 北海道出身の僕にとって、東京はいつまでたってもアゥエーであり続けるだろうが、こういったビジネスメリットを優先すると、東京で仕事をせざるを得ない。

その最大メリットは経験する症例の多さにある。美容医療は身体の多岐にわたって行われるが、僕のクリニックでは抗加齢(アンチエイジング)外科的顔面治療を中心に行い、お客様の9割程度がこの治療を求めて来院する。

どのような仕事でも専門的に行うとすれば東京以上の場所はないであろう。もし北海道で同様のビジネスをしても、患者さんを集めることは不可能であり、全身くまなく治療を行う診療スタイルに変えざるを得ないだろう。

顔、つまり常に露出した部分の治療を行うと、原則的にすべての症例を成功に導かねばならず、高度な専門性が要求される。もし専門性の高い外科医を志すならば、その医師に手術センスと上を目指すモチベーションが伴い、毎日3〜4件の症例を経験出来る環境にいる必要がある。

だが専門的外科治療を行うと、美容外科治療を受けて必ずしも満足のゆかない、いわゆる"やり直し症例"を手がけることが増える。新規治療は比較的簡単だが、修正治療となると技術的に困難となる場合が少なくない。また、最後に手を下した医師がそれまで上手く行かなかった治療の全責任を負うことになるので、よほど自信がないと、修正治療を引き受ける気にはならないだろう。

だが、治療に不具合が生じた患者さんの悩みは予想以上に深く、場合によってはノイローゼに陥ることもあり、そういった悩みを少しでも良い方に解決するのが、その道の専門家の重大任務となる。不具合の生じている患者さんにとって、新たな治療を決意にするには相当の覚悟が必要であり、治療を行う医師と患者間での揺るぎない信頼関係を築くことが大前提となる。

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もし、商売優先主義で治療を行うとすれば、こういったハイリスク治療を引き受けたくはない。だが、そうなると悩みを抱えた患者さんの行き場所がなくなり、医師として社会的責務を回避していることになりかねない。専門医のみならず医師の心構えの話でもあるが、医療はあくまで社会、患者さんへの貢献、奉仕を優先とし、多少の自己犠牲を伴う仕事なのだと思うようになった。

僕の苦い過去の経験だが、自己利益優先に治療を行っていると、その態度は患者さんにも伝わり、クリニックの評判は確実に下がる。だが逆に、患者さん優先、自己利益を後回しにしながら診療するとクリニックの評判は上がり、結果的にクリニックも安定することに気がついた。


銀座CUVOクリニック公式サイト

P1000568遅い夏休みを利用して9月末のヨーロッパを訪れた。 成田空港から11時間、オランダ・アムステルダムに降り立った。日本との時差が16時間ほどあり、日本を午後1時に出発した飛行機はロシア連邦上空を西へと太陽を追いかけて飛ぶ。そのため飛行中はずっと昼間のままなので地上の景色を垣間見ながら、夕刻6時頃に到着した。

多忙な毎日から離れ、たまに日本を離れるのは良い気分転換になる。 僕のように個人で開業している場合、休みがとれたとしてもせいぜい一週間が限度なので、いかに有効に時間を使うかが旅行の価値を決定する。

今回は成田からアムステルダムに入り、そこで何日か過ごした後、アンチエイジング学会の開催されるスイス、ジュネーブに飛んだ。そこで同じ学会に参加する米国人の友人美容外科医とスイス・アルプスのマッターホルン、フランス・シャモニー、モンブランをバイクツーリングで訪れるためだ。

アンチエイジング学会だが、西洋人のための学会に参加しても正直あまり参考にならず、前回 ヨーロッパの学会に参加したのは8年前になる。 東洋人と西洋人では肌質から骨格、そして美意識まですべてが異なるからだ。だが、どんな学会からも何か学ぶことがあるので久しぶりに参加することにした。

学会終了後、ヨーロッパ市街を探索したが、現在円高であるにもかかわらず、ヨーロッパの物価を高く感じた。ヨーロッパではホテルやタクシーでのチップやネット接続費など、ありとあらゆるサービスにお金がかかるので、うかうかしていると予想以上に出費がかさむので注意が必要だった。

オランダ、スイスなどのヨーロッパ先進国はずっと前に高度経済成長を終え、仕事中心の生き方よりも、楽しく充実した質の高い人生に価値を見出している。だから、日曜日の夜でもカフェやレストランなどで、家族や気の合う仲間たちと楽しい時間を過ごす風景がいたるところにあった。

P1000700本来、人生の目的はさまざまな体験から感動、喜びを得ながらいかに楽しむことのはずだ。だが我々は、日々の生活に追われながら 経済活動中心の社会に暮らしていると、ついついこの大切な人生の目的を忘れがちである。もっと言えば、自分が不幸と感じる人生であれば、周囲の人も悪影響を受け迷惑をかけることになるので、我々は生きている限り幸せになる義務があると言っても過言ではない。

僕のもう一つの目的だったバイクアルプス走行も予想通り思い出深い経験となった。今回はホンダのツーリング用大型バイクを3日間レンタルし、アルプス山中の峠越えを行った。北海道のツーリングと異なり、平均時速130キロ程度の高速走行になったが、ホンダのバイクはとても安定していた。僕は高速に強いホンダのバイクとの一体感に強い感動(=人生の喜び)を感じながらアルプスを走り抜けた。

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