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北海道ツーリング-3

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P1000717昨日までいた東京はすでに1ヶ月以上雨が降っておらず、歴史上最高に暑い夏となった。僕は内心、北海道で久しぶりの雨に打たれたらどんなに気持ちがよいのだろうと考えた。だがそう思っていたのもつかの間で、土砂降り雨の中を走行するのは容易でなかった。雨中の高速道路は車でもストレスを感じるが、バイクでのそれは比較にならない。ヘルメットとレインジャケットを打つ雨の威力はすさまじく、前方を見るのもままならかった。しっかりハンドルを握りしめ、転倒しないことにのみ集中力を注ぎ、目的地に向かって直進した。

北海道中央を縦断する峠を走り抜けた頃、雨は小康状態となり安堵感に包まれた。だかそれもつかの間、今度は燃料が残り少なくなったことを知らせるランプが点滅した。ハーレーダビッドソンの燃料タンクは10リットル程度だが、排気量が1200ccのもあるため高速道路上を150キロほど走っただけで燃料が底をつき始めたのだ。

この先50キロ先までガソリンスタンドはない。そこまで燃料がもつか不安だったので次の出口で高速を降り、ガソリンスタンドを探した。だが、ガソリンスタンドは見つからず、今度はガス欠のピンチに陥った。スピードを落とし低燃費運転に心がけ、燃料がなくなる寸前にガソリンスタンドを見つけた。豪雨に続く2度目のピンチをなんとか切り抜けた。

走り始めてから3〜4時間過ぎ、日が陰り出すと雨に濡れた手足が冷え始めた。残りの走行距離は70キロ程度なので、あと1時間以内に目的地に到着するはずだが、この最後の1時間は手足の冷えとの戦いになった。ようやく目的地にたどり着き、暖かいお湯の中に漬かった時は安堵感と達成感で包まれた。8月にこれほど体が冷えきるとは予想さえしなかった。目的地で一泊した後、帰路も峠で豪雨に襲われたが、無事札幌まで戻ることに成功した。

何故このような苦労やリスクをはらんだバイクツーリングは人を魅了するのだろう?もちろん、車と比べて体に直接風や光、そして臨場感にあふれたスピードを体感できることがバイクの魅力であることは言うまでもない。バイクツーリングは事故やケガなどのリスクを車よりも圧倒的に高くはらんでいる。だが、人生は何かに挑戦すれば100%リスクを回避をすることは出来ない。

今回学んだのはバイクツーリングに伴うリスクを抑えるにはスピードを出し過ぎないこと、そして雨や風、防寒に対する用意を侮らないことだ。そして、いまだにこういった挑戦から多くの事を学べるのは驚きでもあった。人生は何もしなければ喜びや感動も感じない。逆に何かに挑戦し、成し遂げた時に得られる達成感や感動こそ生きる喜びとなると思った。

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