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韓国を訪れて-3

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P1000407リー医師の診療コンセプト

日本のクリニックは、一般的に待合室など患者さんがくつろぐスペースは小さく、クリニックに来るお客さんは治療のみを目的としており、目的を果てすとすぐにクリニックを去ってしまう。しかし、人間は感情を持ちあせた、大変に繊細な生物なので、本当はクリニックのような場所にも人間同士のコミュニケーションを求めている。そういった余裕がクリニック側にあると、安定した経営が成り立つのに貢献するのではないかと感じた。

リー医師のクリニックで唯一気になったのが、いわゆる”診察室”がないことだった。ではどのように診察をするのだろう?なんと彼は、治療室や待合室に出向いてはその場所で患者さんの診察をしていた。日本ではプライバシー尊重の優先順位が高いので、診察室以外でその都度診察するやり方は受け入れらないかもしれない。

だが、ここにもリー医師の診療コンセプトが現れている。つまり、医師-患者間に壁を作らず、良好なコミュニケーションを第一優先としているのだ。実際、患者さんは、まるで古くからの友人のように振る舞い、彼は患者さんの手をとりなが、一緒に治療室に向かうほど良好な信頼関係が築かれていた。医師-患者間の大きな壁を取り払う意味では、こういうやり方大変参考になった。

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韓国と日本の美意識の違い

最近、韓国でも経済状態が停滞し、クリニックの景気もかつてに比べると静かになったという。しかし、そこは漢南の有名クリニックだけあって、患者さんは次第に集まり、昼過ぎまでに6~7人の患者さんをこなしていた。午後からは目の上下たるみ取り、顔面脂肪注入、スレッドリフト(糸で引っ張るフェイスリフト)などの手術が3件ほど入り、午後8時近くまでクリニックは大盛況であった。

彼のクリニックで行われている治療内容も、僕のクリニックとほぼ同様であるが、韓国と日本で根本的に異なる点があるが、それは美意識の違いとでも言えばよいのだろうか。その違いを顔面治療を例に挙げて説明すると、日本では小顔治療、つまり、顔からボリュームを減らして、少しでも華奢に見える顔が綺麗とされる。だが韓国では鼻を高くすることはもちろん、脂肪や場合によってはゴアテックスなどの人工材料を用いて、頬や額などにボリューム感を持たせ、華奢よりもむしろ大作りな顔の方が好まれるのだ。

また、リー医師のクリニックでは無痛で治療を行うため、すべての患者さんは静脈麻酔下で無意識のうちに治療を終えていた。これもリー医師が心臓外科医として麻酔操作にたけているメリットを生かし、患者さん優位の治療を行う姿勢がうかがえた。

午後3時過ぎには本格的な手術を終え、昼食を食べにリー医師と外出した。江南地区は新しく開発された地域であるため、街が新しく主に若者たち中心の、東京で言えば、表参道のようなファッショナブルな街である。この地区での美容外科の数は数え切れないほどあるらしく、表通りにある大きなビルには必ず1,2件の美容系クリニックが入居しているほどだった。

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