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大阪を訪れて

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週末所用があり、新幹線で大阪を訪れた。日頃クリニックに缶詰になりながら手術ばかりしている僕にとって、たまに東京を離れることは良い気分転換になる。新幹線で揺られながら、iPodを耳に外の風景を眺めているだけで、何故かほっとした気分になれる。外の明るい光は明らかに春がすぐそこまで来ているのを知らせてくれる。


車中では何故か新しいアイデアが浮かぶので、旅行中も四六時中持ち歩くノートパソコンに、思いついたことを書き込むようにしている。新幹線”のぞみ”には各席にコンセントがあり、WIFIを用いてインターネットにアクセスすると、まるで自分のオフィスにいるかのように仕事が出来る。


横浜を過ぎる辺りからトンネルの数が増え、途中インターネットが途切れるが、浜松辺りに到達すると一気に土地が開け、インターネット接続が安定する。その後、新幹線は名古屋に向けて直線的に突っ走る。名古屋から岐阜山中を越えながら、京都に到着する頃になると十分な仕事を終え、大阪までの2時間半はあっという間に過ぎ去る。


北海道出身の僕にとって、大阪は馴染みの薄い場所である。高校時代の修学旅行で関西を訪れたこと以外、数回来たことがある程度だ。現代日本社会は東京中心で動いているので、東京にいるだけで用が足りてしまうからだ。


北海道のクラス会ですら北海道ではなく、むしろ東京で行われることが多いくらいだ。また、北海道は関東方面から開拓にやってきた屯田兵がそのルーツなので、言葉もそうだが何かと関東との馴染みが深い。


東京に暮らして10年近くになるが、その間出会った知人も関西出身者はほとんどおらず、東京以外だと北海道、東北、九州出身者が多い。関西文化の中心は大阪であり、この文化は東京文化と融合しないため、同じ日本なのにまるで別の国に来たかのような印象を受ける。


大阪人は情に厚く、それはタクシー運転手との会話などからも感じる。あの関西弁独特の言い回しを聞くと、誰とでもすぐに親近感を持てる気がする。大阪の友人から聞いたが、大阪人同士でも敬語を使うと人間関係がよそよそしくなると言う。僕は性格上、気さくなノリが好きなので、この街の雰囲気はむしろ東京より居心地がよい。


大変光栄なことに、僕のクリニックには大阪や神戸など、関西方面からたくさんのお客さんにお越し頂いている。クリニックでは彼ら彼女たちも敬語(標準語)を話すので、関西出身者であるのを感じさせない。だが彼ら彼女たちの心はとても熱く情に深い。自分たちの街を誇りに思える関西人たちは、とても幸せな人たちだろう。


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