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映画”潜水服は蝶の夢を見る”について

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閉じこめ(ロックト・イン)症候群 この映画は今年のカンヌ映画祭でいくつかのグランプリを得た。内容はとても深刻な実話だった。42歳、働き盛りのフランス男性、子供は3人いるが、妻と離婚し、仕事中心の独身生活をしている。雑誌編集社で働く彼は、仕事面では成功していた。ある日、離婚した妻の元に暮らす子供たちに会いに行く。新車のオープンカーで息子をドライブに誘い、その最中、突如脳卒中が彼を襲った。彼の症状は脳卒中の中でも極めて重症だった。一命を取り留めたが、頭から下の体機能をすべて失った。これは脳卒中症状でも極めて珍しいが、実際に起こりうる。動かなくなった体の中に、生命維持機能(心肺機能)、視覚や意識などの高次脳機能が残された状態を、”閉じこめ(ロックト・イン)症候群”と呼ぶ。 彼に残された唯一の意思表示手段は、瞬きのみである。彼は瞬きにより、言語療法士の発音するアルファベットの中から言葉を拾って、意思表示する。自分が陥った状況を把握した彼は”死にたい。”と看護師に訴える。だが、体を動かすことが出来ない状態では、たとえ自ら命を絶とうとしても、それすら不可能であった。このように、”閉じこめ(ロックト・イン)症候群”は極めて過酷な状況である。 この映画は主人公が40代、働き盛りの真っ最中と、僕と境遇が似ているだけに、 僕自身にこのような事態が起こったことを想像させた。 大切なのは前向きに生きること 人は命に関わる不測の事態に陥ったとき、次のような感情過程を誰しもが経験すると、スイス人精神科医キューブラ・ロスは説いている。 1.現状の否認 2.怒り 3.神に対しての取引き 4.抑鬱 5.受容 映画の題名、”潜水服は蝶の夢を見る”の意味は何だろう?と思わせる。彼はまるで、海に深く沈んだ潜水服の中に閉じこめられている状況だった。そして、いつの日にか、蝶になって、潜水服の中から飛び立つ夢(希望)を持ち続けていた。 彼は上記キューブラ・ロスの感情過程を通して、現状を受け入れた。そして、少しでも前向きに生きようと、一冊の本を書いた。 本を書き終わってから間もなく、彼は呼吸器感染症によって、静かにこの世を去った。この時、彼の夢は叶い、彼は蝶になり、飛び立ったのだ。映画の内容自体は極めて深刻だったが、僕はこの映画を見終わった後、次のように感じた。人はどのような状況に陥っても、決してあきらめてはいけないのだと。そして、最後まで(生命の続く限り)、前向きに生きる(希望を持って生きる)ことが何よりも大切なのだと。 備考:脳卒中の予防はどうすればよいのか? 1. 禁煙 する。 2. 野菜、果物、赤ワインなど、抗酸化作用のある食べ物を多く摂取する。 3. 睡眠を十分に取り、ストレスを軽減させる。 4. 肥満やメタボリック症候群を予防する(定期的に運動する)。 5. 生活習慣病(高血圧、糖尿病)にならない。

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