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最近行った美容室

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アンケート用紙 先日友人の紹介で、ある美容室に行った。この美容室はヘッド・スパ、いわゆる頭部マッサージのようなエステ的要素を取り入れており、最近こういった美容室が増えてきているらしい。ちょっとした街であれば、美容室は“石を投げると当たる”くらい数が多い。他店舗と何か違う要素を打ち出して集客しなければ、競争率が激しく経営するのが大変であると簡単に想像できる。この美容室に入ると、最初にアンケート用紙らしきものが配られた。そこには”どのような髪型が希望するか?”といった具体的な質問から、”施術中に美容師さんと話しをしたいか、それとも話しかけられたくないか?などの意外な質問もあった。僕は、医師としての職業上、対人関係には日頃から気を遣っている。休日の美容室くらい、人に気を遣わないで、”ぼーっ”としていたいと思ったので、”あまり話しかけられたくない”の欄に記しをつけた。 担当の美容師が決まり、カットをすることになった。“どのようにカットしますか?”と聞かれても口で説明するのは意外に難しい。お気に入りのヘアー・スタイル写真を美容師に見せて、同じような髪型にしてもらうのが手っ取り早いが、頭の形や髪質によって、まったくそのヘアー・スタイルのようになるとは限らない。最終的には美容師さんのセンスがことのほか重要となる。カットが始まると、僕は棚の上の雑誌を読み出した。彼女は黙々と髪を切っていたが、多分、僕が”話しかけられたくない”の欄に印をつけたので、何も話しかけてこないのだろう。僕はこちらから美容師さんに「僕の髪、だいぶんすっきりしてきましたね。」と話しかけると、彼女はにこにこしながら「随分、伸びてましたから。」と答えた。さらに彼女は「お客さんは“話しかけられたくない”とアンケートに書いてあったので、話しかけずにいました。」と続けた。僕はやはりと思ったが、「自分は気が変わりやすいのです。やっぱり話しがしたくなりました。」と答えると、彼女はくすくす笑い始めた。 美容師さんの気遣い カットも中盤を迎えたところで、僕は「今回のヘアースタイルはとてもいい感じでいいです。でも、整髪料をつけてボリュームを出すと、僕は頭が大きいから似合わないでしょう。」と言うと、彼女は「お客さんの頭は決して大きくありません。」と言った。だが、僕は医学生時代の生理学実習で脳波を図る際、頭の周径を計ったことがある。僕の頭の周径は60cm近くあり、明らかにLサイズだった。だが、実際に頭が大きいことを知っていても、この美容師さんから“そんなに頭が大きくない。”と言われて、思いの外嬉しかった。 カットが終了すると、ヘッド・スパが始まった。ヘッド・スパは、頭部マッサージが中心で、とても気持ちが良かった。僕は彼女に、「美容師さんの仕事は遅くまで働くから大変でしょう?以前、夜遅くまで表参道で飲んだ帰りに、灯りがこうこうとついている店があるから、何をしているのだろうと思って、覗いてみました。するとそこは美容室で、みんな一生懸命働いていました。」と言った。彼女は「それは、若い美容師さんたちが、自分たちの髪の毛をカットして練習しているのです。」と答えた。そんな何気ない話をしているうちに、僕はいつの間にか、眠りに落ちた。 「お客さん、そろそろ終わる時間です。」と起こされ、最後にドライヤーで整髪されることになった。彼女が僕の頭にドライヤーをかけながら、「お客さんはどのようなお酒を飲みますか?」と聞くので、「どうして僕がお酒を飲むと思ったのですか?僕はお酒臭いですか?」と冗談交じりに聞き返してみた。すると、美容師さんは笑いながら、「お客さんは、先ほど表参道に飲みに行かれると言ってましたから。」この美容師さんが、僕との何気ない会話をきちんと覚えていることに僕は驚かされた。僕はこの美容師さんが真摯に仕事をする態度に好感を持てたので、もう少し彼女について尋ねてみた。彼女は最近まで違う仕事をしていたが、30歳になって手に職をと思い、美容師になったとのこと。全ての行程が終了し、僕のヘアー・スタイルはさわやかな感じとなり、すっかり満足した。僕は“今度もこの美容師さんにお願いしたい。”と素直に思った。 サービス・ビジネスで大切ないくつかのポイント 今回の美容室での経験を通し、僕はサービス・ビジネスにおけるいくつかの重要なポイントを再確認することが出来た。そのポイントは次のようになる。 1. 技術力(僕はこのヘアー・スタイルが気に入った。) 2. 優しさ(大きい僕の頭を小さいと言ってくれた。) 3. 思いやり(何気ない僕の会話をきちんと聞いていた。) 4. 親切と丁寧(マッサージも手抜きをせず、念入りに行ってくれた。) 美容師さんや我々医師たちなど、サービに徹する仕事をする業界では顧客に“また通いたくなる”と思ってくれるリピーターをいかに獲得できるかが、成功の鍵を握る。繰り返しになるが、我々提供する側にしっかりとした技術力があるのは当然として、サービスを行う側の人柄や誠意も同様に大切なのだ。今回僕を担当してくれた美容師さんは、最近獲得した美容師の仕事を成功させるため、一生懸命努力しているのだろう。そんな彼女の誠意ある仕事ぶりを観察して、僕自身サービスビジネスに従事する者として、見習う点も少なくなかった。

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コメント(2)

ゴッド!
久しぶりにコメントさせていただきますよ!
サービスを提供するものがたまには逆の立場になり、サービスを受ける。
ということはとても大事なことだと思いますよ。
顧客が着けばつくほど
有名になればばるほど
初心などみんな忘れ
トラブルを起こす。
でもゴッドのクリニックが安定、しかも優良顧客で満ち溢れてるのは
ゴッドの客に対する心構えのあらわれでしょう!
溢れだすオーラを浴びに
ゴッドの前にまた参上しますよ!
では。では。
チャイ屋

美容外科の場合、美容室と違って、毎月髪を来るように顧客が定着することはありません。なんと言っても治療費(材料費)が高額ですから。。。そこがこの医療の難しいところですが、これからも誠意を持ってやってゆこうと思います!

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