GINZA CUVO

アンチエイジング診療の外-19(これまでとこれからの美容医療)

| コメント(0) | トラックバック(0)
美容医療の歴史 美容医療の歴史は思いの外古く、紀元前の古代エジプト時代から歴史上に残されているらしい。5000年以上前、クレオパトラが実在した頃にすでに"金の糸療法"が行われていた。それは今から30年前にエジプト王族の棺の中のミイラに金の糸が巻き付いているのを発見されたことで証明された。この発見を発端に10年前、フランス人医師、コークス氏が金の糸を皮下に埋め込むと、皮膚が活性化し、美肌効果があることを発表した。まさに、"歴史は繰り返す"とはこの事で、このような治療は太古の昔から行われてた。クレオパトラが39歳で他界した時、その肌は15歳くらいの美しさだったと言われている。もしかすると、クレオパトラも金の糸療法を受けていたのかもしれない。 その頃の医療では癌などの病気に対して、病巣を取り出す外科手術も行われていたらしい。しかし、これらの治療に対して行われるお腹を切る(開腹)手術は、結果的に寿命を縮めるとして、結局良い評価を受けなかったらしい。それに対して、美容外科のように実質器官(最初から表面に出ている顔、手足など)に対する治療は高い評価を受け、積極的に行われていた。 現代医療も十年くらいまで、大規模な外科手術が積極的に行われていたが、最近になって、その切開による損傷がただならぬものであることが証明された。そこで、内視鏡などを用いた傷の少ない外科治療に取って変わられつつある。古代の人々は現代人が最近になって気がついた人体の常識について、ずっと昔から、既に知っていたのである。 これまでの美容医療 美容外科医療の分野でも、最近になって"メスを使わない、切らない治療"こそが主体となってきている。ついこの前まで、美容外科とはいわゆる"美容整形"と呼ばれる、変身(別人のような容姿になること)をもたらす医療の印象が強かった。確かに時効寸前で逮捕された殺人事件犯罪者、福田和子のように、犯罪から逃れるために整形をしたりするマイナスのイメージも少なからず、この医療につきまとっていたせいもあろう。僕も前クリニックに努めていた頃、駆け込むようにやってきた一人の女性を担当した事がある。「目を二重にして、鼻を高くして、あごのラインを整えて、顔のしわを全部取ってくれ。」というのである。しかも、「お金は全て現金で用意してあるから。」と言われ、どうしたものかと思ったが、院長に相談し、一緒に治療を行った。治療は無事終了して落ち着いた頃に、その患者さんにもう少し詳しく話しを尋ねてみた。「実は私、ある男性を信じて、一緒に暮らしていたのですが、その男性が浮気をしていたのです。それを知った瞬間、気が動転してどうして良いかわからなくなったのです。」と答えた。僕は「そうだったんですか。辛かったでしょう。」言った途端、その患者さんは泣き出して「それで私、命を捨てようと覚悟を決めたんです。」僕は黙って話を聞いた。患者さんは続けて、「でも、どうしても命を捨てる事が勇気がでなくて、どうして良いか悩んでいるうちに、美容整形をして自分を変えることにしたんです。」と言った。それでありったけの貯金を引き出して、前のクリニックに駆け込んだらしかった。 このように、何かをきっかけに衝動的に整形を行う患者さんも、つい最近まで少なくなかった。しかし、このような患者さんは稀であるにも関わらず、社会的に影響力があるせいか、美容医療に対する特殊なイメージが染み付いたのだろう。マスコミの影響も多大だ。容姿に対するコンプレックスを全面的に解消するために美容治療が行われ、その前後の差に唖然とさせられるが、実際は化粧や写真の取り方でかなり誇張されている。マスコミは視聴率を稼ぐために、その患者さんの社会的背景も含めて興味深い内容に仕上げている。このような影響のせいか、美容医療は一般的に見ると奇異な感じに捉えられてきた。 これからの美容医療 僕は常々、美容医療はとても価値のあるのに、そのような偏見で見られていることに懸念を示していた。僕のコンセプトは"美容医療は別人になるのではなく、ピンポイント(一つ一つ)で気になる老化現象を改善する。"ものということだ。僕のクリニックでは特殊な場合を除いて、一回の治療で一つのポイントだけ治療する事を原則としている。そのほうが、患者さんにその治療の価値をわかっていただける。もし、その治療以外にも解決したい点があれば、患者さん主導で提案していただき、その治療価値があると僕が判断した場合、その治療をすることにしている。その方が、患者さんと医師の間に信頼関係が生まれ、患者さんの満足度が高い。 このスタンス(治療判断基準)で治療を行っていると、当クリニックを訪れる患者さんに一つの傾向があることが判明した。ほとんどの方が美容医療を経験するのが初めての方ばかりである。つまり、これまで気になる美容上の問題点があっても、既存のイメージによる敷居が高く、踏み切れなかった方々なのだ。実際、当クリニックで治療を行っても、その変化はその方々が若い頃に備えていた美しさを取り戻す程度までしか起こらないので、誰にも気がつかれない事が多いらしい。一般的な美容クリニックに比べると、その内容は保守的であるものの、変化の少ない治療のニーズがあることも事実で、当クリニックはそこに存在価値があると思っている。 時代は少子高齢化を迎え、人々の物を見る目が肥えてきたせいか、どの業界においても質の高いものが求められようになっている。医学の世界も当然で、ついこの間は医師が上から患者を診るという姿勢であったが、今ではそのスタイルは通用しない。あくまで、医師はプロとして提供出来る知識に基づいた選択肢を与え、患者さんとともにその選択肢の中から良い答えを探すという姿勢が大切である。この姿勢は美容医療などサービス業と見なされる事業に従事する者にとって必要不可欠となっている。医療は日進月歩、これからはナノテクノロジーなど革新的な技術が導入されルコとが予想される。"勤勉は幸運の母"ということわざがあるが、このことわざを肝に命じて、僕も常に勉強を続けてゆく決意だ。

銀座CUVOクリニックが代表する、メスを使わない治療 
目の下のたるみ治療
目の下のくま治療

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.cuvo.jp/mt/mt-tb.cgi/498

コメントする

カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ