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アンチエイジング診療の外-12(世界の友人-1)

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ワーク・アウトは世界の勝ち組の常識 今回、僕のクリニックにやってきたのはウイリアムの友人、香港人のアルヴィンだ。彼の美意識の高さはウイリアムに匹敵する。ブルースリーを彷彿させる面持ちで、外科的、内科的アンチエイジングは全て行っている。その中で、最も目を見張るのは、長年ジムで鍛えられた肉体だ。過去20年間、週3回、パーソナル・トレイナーをつけてトレーニングしているのだ。45歳なのに筋骨隆々としているのはこのトレーニングの賜物だ。 何故か日本人は世界的に見てあまり体を鍛えようとしない民族だ。アメリカ、ヨーロッパでは、筋トレは“ワーク・アウト”と言って、勝ち組の人間たちは当たり前のように行っている。そういう僕もつい最近まで、筋トレは全く行っていなかった。「ウエイトやマシンを使ってまで、体を鍛えなくたっていいのではないか?」とずっと思っていたからだ。日本人の場合、何故か水泳やジョギングなどの有酸素運動に力を入れたがる。僕も有酸素運動さえやってれば良いという固定観念に縛り続けられてきた。ところが、ワーク・アウトを自分たちの習慣にしているノーマンやウイリアムたちから何度も「どうして、ワーク・アウトしないのか?お前の体は鉛筆みたいだから、鍛えなきゃ美容外科医としても説得力がないんじゃない?」とまで言われた。それで、僕も2年前からジムに通い出して、トレーニングを始めた。ようやく2年かかって、ワーク・アウトが生活の一部になり、彼らの仲間入りができた。ファッションが大好きなウイリアムが「どんなに高価な服を身につけても、体が鍛えられていなければ似合わない。逆に、体が鍛えられていれば、何を着ても似合うんだよ。」と言う。僕自信もワーク・アウトをはじめてから、肉体的な強さに裏打ちされた精神的タフさが身に付いたような気がしている。しきりに僕にワーク・アウトの大切さを唱え続けてくれた友人たちに感謝の気持ちでいっぱいである。 ビジネスマンとして成功したアルヴィン アルヴィンは医学部を卒業しているので、その面で僕と共通の話題が多い。彼の両親は今から40年以上前、スズの生産に目を付けた。鉄の上にスズをメッキすると錆の防止になる。今や錆びにくい鍋として広く使われているアルミニウムがまだ世に出回っていなかった頃、このスズでアルヴィンの家族は財産を築いた。裕福となったアルヴィンの両親は彼を英国へと留学させた。ウイリアムと同様、アルヴィンは15年間の学生生活を英国で過ごした。成績優秀だった彼はケンブリッジ大学医学部に進学した。大学を卒業し、英国で医師国家試験を取得したものの、形成外科志望だった彼の前には長く険しい外科医のトレーニングの道が待っていた。英国の外科トレーニングは過酷で、10年近い歳月を要し、その間薄給で働き続けなければならない。外科医になれないのであれば、医師になるつもりがなかったアルヴィンは、英国でのこのトレーニングを断念し、ビジネスマンへと転身した。その後、彼はニューヨークの大手銀行で富裕層相手の資産管理アドバイザーとして成功して現在に至る。 香港の資産家たち 彼は僕のクリニックで簡単なアンチエイジング治療をした後、日本橋三越前に数ヶ月前に出来たマンダリン・ホテルでの食事に僕を招待していただいた。東南アジアに本拠地を置く、マンダリン・ホテルはアジアンテイスト溢れる高級ホテルだ。アルヴィンはつい最近、香港に戻るまで、7年間ニューヨークで暮らしていたのだが、彼くらいインターナショナルな生活をしていると、何が一流かよくわかっている。僕は東京に来て5年になるが、彼らのような人種と知り合って、オーラ的に自分がどんどん上に引き上げられている気がしてならない。彼の年収は想像を絶するもので、僕も開いた口がふさがらないのだが、所得税や相続税が低い香港では、ウイリアムたちのような資産家(日本円で50億円以上持つ人)が結構いるらしい。彼はあと2年で資産家の仲間入りをしようとしている。ノーマンを含め、彼らのレベルは僕のような普通の日本人から見ると、稼ぐお金は桁違いである。しかし、よく彼らを観察していると。それほど凄いことでもないような気がする。要は、動かしているお金が普通のレベルより何桁か多いだけだ。つまり、そのお金を動かして儲けが出ると、その貢献度に見合っただけの歩合を手に入れるのだ。普通の感覚だとせいぜい数百万動かして、数十万の儲けを手に入れると思うが、彼らの動かすお金は世界の資産家から預かった数百億のお金だ。このお金を動かして、数千万の儲けをその都度手に入れるのだ。どうもお金は集まる人にはどんどん集まるように世の中は出来ているらしい。 お金持ちになることは悪いことなのか? ついこの前まで日本の常識だと、経済的に一人勝ちするのは良くないことだとされていた。悪い形で終止符を打つことなったものの、ライブドアの堀江氏がようやくこれまでの日本の常識を覆した。僕の香港のお金持ちの友達を見る限り、お金持ちになることは悪いこととは思わない。彼らは至って謙虚な人間だ。お金もちであることを自慢したりもしない。むしろ、彼らは世界中で自分たちのお金を使って、経済活動の原動力になっている。僕たちのような普通の人たちでも、頑張ればどんどん上がってゆけると目標でもある。彼らはお金を使って、いろいろなことを経験し、何が価値があるのかを僕たちに教えてくれるのだ。このような情報は僕たちに普通の人たちにとって、計り知れない価値がある。実際に僕は彼らと知り合って価値観が良い方にシフトし、“幸せになることとにお金は一般的に思われているほど重要ではない。”という極めて大切なことを学んだ。 アルヴィンの仕事は巨大ミューチュアル・ファンド(投資信託)のマネージャーだ。投資家から集めたお金を彼の一存によって上手に運用して儲けを出すのだ。万が一、うまくいかない場合は彼のポジションがグレード・ダウンするのだが、うまく運用すると計り知れない儲けが彼の懐に入る。ケンブリッジ大学医学部を卒業した彼は、医師とはずいぶんかけ離れた仕事をしているように思うが、本人曰く、やっていることは医師の仕事に近いという。僕は「何故だろう?」と思って、もう少し彼の仕事について、詳しく訪ねることにした。マンダリン・ホテルのディナーは中盤にさしかかったが、フォアグラソースのかかったムニエルの上にキャビアが乗っていたりして、豪華絢爛だった。アルヴィンは僕に向かって「もし、このようなディナーを毎日食べるような生活がしたいとすれば、どの世界でもトップにならなければね。」と言ってにやりと笑った。一見温厚そうに見える彼も、ビジネスとなると常に超一流であることを虎視眈々と狙う勝負師なのだ。

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