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僕のアンチエイジング治療-9

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間違っていたダイエット法 体重はそれほど増えているようには見えなかったが、実際、鏡を見ると確かに顔が太ったように見えた。「えーっ、何故なんだろう?」僕は頭を抱えた。新陳代謝を上げて体の中の余剰カロリーを燃やすことに成功したはずなのにと。簡単には諦めない僕はその原因を見つけるべく、働いていた病院で血液検査を行ってみた。検査結果に病的なものは何もなかったのだが、血漿タンパク量が正常以下だった。「そうかー、顔が丸く見えるのは太ったのではなく、むくんでいたんだ!」と気がついた。僕はダイエットを行うにあたり、何を食べるかあまり気を使っていなかった。カロリーさえ減らせば良いのだと思って、カロリーの高そうな食べ物は減らすことにしていたのだ。その中でまず最初に考えたのが、ステーキなどの油の多そうな物だった。ステーキは僕の大好物だったから、なんとか高カロリーの贅沢な食事を減らすことが太らないためには必要だと考えたからだ。基本的に食べ物は病院の入院食を中心に食べ、お腹がすいたらパスタを作ったりしていた。確かにカロリーは控えめだったが、タンパク質が不足していた。体のタンパク質が低下すると体の中に水が溜まりやすくなり、むくむのは医学の常識だ。元々僕の顔は脂肪が多く、むくみやすかった。お酒を飲んで夜更かしをした朝は決まって顔が腫れていた。顔に脂肪が多いと脂肪細胞の間に水が溜まるのが原因だ。 血漿タンパク質が低いのは健康な体を維持する上で大問題であることがその後の勉強で分かってきた。タンパク質は骨、筋肉など体の土台となる部分の栄養素なので、不足した状態が続くと体が弱々しくなる。年配の女性でタンパク質が不足すると骨もすかすかとなり、いわゆる骨粗鬆症という病気になる。そういえば僕も4年間の地方病院での臨床研修医時代、数年に一回突如腰が痛くて辛いことがあった。数週間安静にしているとよくなったが、これもタンパク質不足が原因だった。顔のむくみはタンパク質の摂取量を増やせば良くなるはずだった。 低インスリンダイエットについて それから僕は単に摂取カロリーを減らすと痩せてくるのではないという重大なことにダイエットのことを考え始めてから4年経ってようやく気がついたのだ。それから僕はどういった食べ物を摂取すべきなのかを勉強し始めた。その頃、低インスリンダイエットというやり方が一躍脚光を浴びていた。アメリカではアトキンズダイエットというやり方も有名であった。両方とも食べ物の組み合わせを考慮するダイエット方法で、僕が必要だったのはこれらの内容を理解することだった。これらを勉強するうちに「なるほど。僕はどうしてこんなに大切なことに気がついていなかったのか?」と思った。 結論から言うとこうだ。ケーキとラーメンで800キロカロリーの食事をした人とステーキだけで同じ1000カロリー食べた人がいる。どちらが太りやすいだろうか?摂取かロリーの少ない前者の方が太りにくいなどと思ったら大間違いだ。なんと前者の800キロカロリーのほうが後者の1000キロカロリーの方より太りやすいのである。僕は唖然とした。食べ物の組み合わせによって、少ないカロリーでも太りやすくなるように体の構造がデザインされているからだ。ケーキやラーメンなどの炭水化物を食べると膵臓からインスリンが分泌されやすくなって、体は摂取カロリーを吸収しようとする。肉などのタンパク質系の食べ物はインスリンが出にくく、そのカロリーは摂取しても熱となってその場で燃えてしまいやすいのだ。それは僕たちの祖先のことを考えれば納得出来る。我々日本人のように農耕民族は炭水化物中心の食べ物を中心に食べていたのだが、その場合腹持ちがいいほう、つまりカロリーが体に蓄積されてゆっくり代謝される方が優利なのだ。それに比べて欧米人のような狩猟民族は肉食中心だが、彼らは猟りをするために瞬発力が必要で、すぐに燃えるカロリーが必要だったのだ。 いわゆる低インスリンダイエットは上記の原理を用いたものだ。要するに食べ物の組み合わせを考えて、インスリンが出にくいものを食べることで、体に脂肪が蓄積することを抑えるのだ。アメリカでブームを呼んだアトキンズダイエットも結論は一緒だ。この理論によると砂糖と脂肪は最悪の組み合わせらしい。つまり、ケーキはとっても美味しいけれど食べた分だけ身になるため、ダイエットにとっては最悪の食べ物だ。ダイエットを志すのであれば、ケーキだけは厳禁とすべきなのである。 以前、働いていたクリニックのスタッフが3人で一斉に低インスリンダイエットを始めた。僕は3人とも痩せてくるのであればこの方法はとても信用が出来ると思った。数ヶ月彼女たちを観察していると確かにスリムになっていた。新陳代謝を高めることに成功していた僕は、食べ物の組み合わせを考えることをとり得られれば、もう大丈夫だと思い、早速低インスリンダイエット療法を開始した。やると決めたら極端な方の僕は炭水化物を極力控え、タンパク質中心の食べ物に切り替えた。例を挙げると、牛のヒレ肉のたたきを買ってきてそれに生卵をかけて食べるようなやり方だったが、しばらく続けて行くうちに確かに体重は理想的に維持出来るようになっていた。

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