GINZA CUVO

2013年2月アーカイブ

2.ポルトガル・リスボンのリベロ医師からいただいた貴重なヒント

そこで私は、皮膚切開法に変わる目の下のクマ(くま)、たるみ改善のための良い方法がないか、教科書を読んだり論文や文献検索を行いましたが、それに変わる新法を容易に見つけることは出来ませんでした。これ以上、机に向かっていても埒があかないと判断し、それ以来教科書を読むのを止め、その代わりに海外で行われる学会に積極的に参加するようにしました。

美容外科医療を開始してから3年目の秋、私は中国・上海で行われた国際美容外科学会に参加しました。そこには世界で活躍する著名な美容外科医たちが結集し、彼らは大変興味深い内容の発表を行いました。私は世界で活躍する美容外科医療の姿をこの学会を通して垣間見、大変良い刺激を受けました。

その中でもポルトガル・リスボンで開業するリベロ医師の発表に大変注目しました。何故ならこの医師は、下眼瞼部皮膚に小さな穴を空け、そこから余剰脂肪を除去する新しい目の下のたるみ治療法を行っていたからです。私はリベロ医師の発表終了直後彼に駆け寄り、この新しい治療法が東洋人に対しても同様の効果があるかどうかを尋ねました。

この医師は私に、"もしこの治療法に興味があれば、リスボンにいらっしゃい。"と言いまいした。私はこの新法に、従来まで日本で行われていた皮膚切開法を打開する良いアイデアが隠れているのではとひらめきました。そこで当時勤務していた十仁病院・梅澤院長に、ポルトガルでの短期美容外科研修を懇願したのです。

梅澤院長には私のこの願いを快諾して頂き、その後すぐに約10日間のポルトガルでの美容外科研修に旅立ちました。リスボン市街にあるリベロ医師の美容外科クリニックでは、西洋人の中高年層女性に起こりやすい肥満改善のための脂肪吸引、そして乳房肥大に対する乳房縮小手術が主に行われていました。

ポルトガル・リスボン、Dr. リベロ・クリニックでの手術風景

(ポルトガル・リスボン、Dr.Ribeloクリニックでの手術研修、2002年9月)

私の関心があった目の下のクマ(くま)、たるみ治療も時折行われており、ある日リベロ医師の行うこの新法を眼前で見学する機会がついに訪れました。患者さんは40台後半のポルトガル人女性で、手術は下の写真の如く、先ず始めに下睫毛から8~10㎜下の中央部に約5㎜程度の小切開を加えます。この小切開は下眼瞼皮膚直下の眼輪筋と眼窩脂肪を包む眼窩隔膜を貫き、下眼窩脂肪に到達する深さでした。下眼瞼を指で圧迫しながら、この切開口から上下左右から均等に余剰脂肪を抜き取ります。小切開口は縫合することなく、絆創膏を貼り手術を終了しました。

私はこの新法についてリベロ医師にいくつかの質問を投げかけました。

一つ目は皮膚に空けた傷跡が治療後に残らないのか。

二つ目は脂肪を抜去した後余剰皮膚がしわにならないのか。

三つ目は東洋人にも適応があるのかどうかでした。

この質問に対してリベロ医師は、西洋人の場合、5ミリ程度の下眼瞼の傷跡は痕跡なく治癒するとのことでした。また脂肪抜去後の皮膚の緩みについてですが、皮膚には弾力性があるため、ある程度の脂肪除去を行っても皮膚は緩むことなく収縮するとのことでした。そして東洋人への適応ですが、東洋人の場合皮膚が厚く皮膚の傷跡回復が西洋人ほど良くないことを考慮すると、その適応は高くないと言いました

(Dr.Ribeloと彼のクリニック・オフィスにて 2002年9月)

しかし上段太文字文章にあるように、皮膚には弾力性があり多少の眼窩脂肪を除去してもしわ等が発生する心配がないこと、そして東洋人の皮膚は厚く弾力性に富んでいるので、さらにその効果は強いとのアドバイスを受け、私は皮膚切開なしの目の裏側から行う目の下のクマ(くま)、たるみ治療こそ東洋人に良い適応があるのではとひらめきました。そして日本に戻った私は、皮膚切開なしのこの治療法について猛然と勉強を開始しました。

銀座CUVOクリニックの目の下のくま治療

銀座CUVOクリニックの目の下のたるみ治療