GINZA CUVO

2012年11月アーカイブ

美容医療のユーザーたちは、人知れずこの医療を享受することに重きを置くので、つい最近までこの医療関連情報は出づらい状況にあった。その結果、美容医療が他医療のような広がりを見せることはなく、比較的少数の施設で、さほど目立つことなく診療が行われていた。その結果、彼女・彼らはこの医療を提供する数少ない施設及び医師たちに完全依存していており、お気に入りの医師探しは不可能だった。

だが今から20年余り前に出現したインターネットの恩恵により、現在、多種多様な情報が瞬時に得られる時代に早変わりした。その結果、多くの人たちが美容医療情報を簡単に取得し、この医療は近年加速度的な広がりを見せた。そして、より良い医療を提供する医師探しが可能となり、美容医療に携わる医師たちはユーザーから選ばれる側に廻った。


つまり患者さん側が優位、医師たちは劣勢といった、従来までの立場が逆転した。だがこの状況は、医療を享受するユーザー側により大きな恩恵があるべき医療本来の姿を考慮すると、進むべき道として正しいとも言える。


我々美容医療に携わる医師たちは、普段クリニック内での診療を強いられており、外界との接触に乏しい。したがって情報収集の努力を怠ると、いわゆる"唯我独尊"に陥りかねない。そういった状況では進むべき方向を見失い、クリニックの舵取りが困難となりかねない。


この状況を打開するため、僕はクリニックを訪れるお客様たちの話に積極的に耳を傾けるようにした。するとクリニック・医師探しをするユーザーたちから、貴重な情報が得られるようになった。最近、あるユーザーから聞いたクリニック選択法が大変参考になったのでここで紹介する。


彼女はインターネット検索でクリニック・ホームページを閲覧し、その中から興味あるクリニックをいくつかに絞り込んだ。ホームページの取捨選択法を尋ねると、そのホームページから真摯に治療に取り組む姿勢や、情熱が伝わるかを判断し、形式的で特徴のないホームページのクリニックはすべて除外したとのこと。


しかし賢明なこの女性は、ホームページに記載されたインターネット情報を盲信することなく、その真偽のほどを自らの五感で確かめるため、実際に興味あるいくつかのクリニックに足を運んだ。彼女は鋭い五感で、病院の雰囲気、医師やスタッフの一挙司一頭足を注意深く観察した。医療サイドは気づかないが、我々はユーザーから面接志願者のように観察されていると言っても過言ではない。


それもそのはずで、治療を受けるユーザーからすると、高価な投資を用いた外見上コンプレックスを解消を行う判断をしようとしているのだ。特に美容医療は命を救う医療とは異なり、いわゆる"Elective Surgery(緊急性を要しない、随意に決められる手術)"なので、その結果は安全で確実なものでなければならない。したがってユーザーのその選択は、慎重になってもなり過ぎることはないため、医療提供側の態度を大変デリケートな目で観察している。


彼女曰く、医師が"やっつけ仕事的"だったり、あからさまに"事務的対応"だと印象が悪く、不合格にしたとのこと。また彼女が治療に前向きにな姿勢を見せた途端、医師とは異なるスタッフがやってきて、治療契約の締結に躍起となるクリニックも疑わしいとした。

何故ならそのクリニックは、治療契約を締結させた途端、治療2週間以内に治療をキャンセルした場合、治療費の半分をペナルティとしてユーザー側に請求するらしかった。


彼女はこの事実から、このクリニックが治療自体よりも売り上げ優先に運営していると判断し、選択肢から除外した。この例からわかるように、現在美容医療ユーザーたちが大変賢くなっている事実を、この医療を提供する側が依然過小評価している。そしてこの医療を提供する我々は、選ばれ側に廻ったことを謙虚に受け止めて、真摯な態度で日々努力しなければ、今後さらに激化するであろう過当競争に生き残ることは到底不可能だと僕は予想している。


銀座CUVOクリニックオフィシャルサイト