GINZA CUVO

2012年9月アーカイブ

目元の改善のため当クリニックで行うアイ・デザイン治療は図-1の如く上下眼瞼(④と②)、目頭(①)、目尻(③)があります。治療頻度も下眼瞼(②)>上眼瞼(④)>目頭(①)>目尻(③)です。

図-1

最近はこれらの治療を複合的に行い、良好な治療結果が得られています。今回は下眼瞼と目尻の複合治療について述べたいと思います。

通常目頭切開、目尻切開は、目を水平方向に広げる目的で行われます。しかし下記症例写真-1の如く、両眼内側距離が短い場合、目頭切開を過度に行うと、両眼内側距離がさらに短縮し、目と目が寄って見える恐れがあるため、目頭切開は不適切となりかねません。

写真-1

こういった症例の場合、目を水平方向に広げるには目尻切開が考えられます。しかし、目尻切開において切開可能範囲は非常に狭く、目尻切開単独で効果的な結果が得られる事は難しいとされています。

そこで当クリニックではアイ・デザイン治療の一環として、 より効果的な開眼効果が得られるよう 下眼瞼(②)形成術と目尻(③)切開を複合的に行っております。写真-2(治療前正面拡大)と写真-3(治療直後正面拡大)を比較すると、治療直後から両目が水平方向に拡張されたことがわかります。

写真-2治療前正面拡大)

写真-3(治療直後正面拡大)

次に下眼瞼形成術と目尻切開を複合的に行う方法について述べます。図-2で目尻に図示した青色の上下三角ブロックの如く、目尻を外側に約1ミリほど楔状切開します。目尻上下皮下レベルで十分に剥離します。

次に図-2の緑点線のように目の裏側で結膜外側を下眼窩隔膜全面で剥離します。緑矢印の如く、下眼瞼腱板縁とその下方のLower Retractor(Capuslopalpebral Fascia)を短縮縫合し、下眼瞼外側をやや下げるように調節します。この両操作で目尻が伸展し、良好な開眼効果が得られます。

図-2

治療前(写真-1)と治療3週間後(写真-4)を比較すると、上記治療効果により目を大きくする(開眼)と垂れ目(下眼瞼下制)効果が得られたことが分かります。

写真-1(治療前)

写真-2(治療3週間後)

考察-2:

次に目の下のくま(クマ)、たるみ症状に伴う眼瞼下垂症の発生機序を検討する。これらの症例では下眼窩脂肪がFig-6に示される弛緩した眼窩隔壁から前方突出し、Fig-7の如く眼窩下縁と眼輪筋の間に嵌頓していた。嵌頓した下眼窩脂肪組織は眼球と連結しているため、眼球を前方に引き出す力学的作用をもたらす。この前方引き出し作用が、間接的に眼球を上転させるため、間接的に上眼瞼組織は後方に引き込まれて上眼瞼は陥没傾向となる。また眼球上転運動により、相対的に上眼瞼が下がり、眼瞼下垂症をもたらす(Fig-8)

Fig-6

Fig-7

Fig-8

目の下のくま(クマ)、たるみと、これらに併発した眼瞼下垂症状を解消するには適切な下眼瞼形成術を行う必要がある。特に、眼瞼下垂症状を引き起こす原因を解消するためのポイントを含めて解説するが、経結膜的下眼腱形成術はFig-9如く、眼窩隔壁前方アプローチより進入する。次に眼窩隔壁を内側から外側まで丁寧に露出させ、その全体像を正確に把握する。

Fig-9

この弛緩した眼窩隔壁の下方には黄色調の下眼窩脂肪が出現する。下眼窩脂肪の位置関係を正確に確認するには、その色調を確認することが肝心である。内側眼窩脂肪は白っぽく、中央眼窩脂肪は内側眼窩脂肪より黄色っぽい色調を伴うことから容易に確認される(Fig-10)。

Fig-10

さらに、中央眼窩脂肪の外側には外側眼窩脂肪が存在するが、この眼窩脂肪は下眼窩組織を横走するLockwood suspension ligamentにより眼窩深部に収納されてる。したがって、外側眼窩脂肪を眼窩隔壁面から肉眼で確認することは不可能である。

しかし、中高年層の中でも特に男性症例で、この外側眼窩脂肪が非常に発達し、特徴的な顔貌を呈している場合がある。こういった症例の特徴的な目の下のくま(クマ)、たるみ症状を解消するには、この外側眼窩脂肪を適切に除去することが不可欠であるため、下眼窩における部位同定が極めて重要になる。

銀座CUVOクリニックの目の下のたるみ治療

銀座CUVOクリニックの目の下のくま治療