GINZA CUVO

2011年7月アーカイブ

増え続ける美容系クリニック

クリニックを訪れるお客様たちとの会話の中で、数多くの美容クリニックからどのクリニックを選択するのに非常に苦労したとの話をちょくちょく聞く。その理由は美容系クリニックの明らかな供給過多状態によるものだと容易に推測できる。私のクリニックがあるこの狭い銀座地域だけでも、30箇所近くの美容系クリニックが軒を連ねている。

日本が右肩上がり高度経済成長時代、我々の収入が時の経過とともに増加した。こういった時期は人口も増加し、懐に余裕が生じた人々は美容医療などお金をかけるようになった。またその頃の日本には少数の美容医療施設しかなかったため、確かに美容系クリニックは繁盛したのかも知れない。

だが社会状況は一変し、右肩上がりの高度経済成長時代は終焉を迎え、本当に価値のあることが勝ち残り、無意味なことは負ける2極化の時代に突入した。だが 世間ではこの期に及んで、いまだに"美容医療は儲かる"といった迷信が存在する。そのため明らかに供給過多な状況であるにもかかわらず、依然美容系クリニックが増え続けているため、人々はその選択に苦渋する状況が生まれている。

美容医療が供給過多に陥っているからといって、この医療が衰退の一途を遂げるわけではない。それは この医療がが人がいつまでも若く美しくいたいと願う本能(自己保存の欲求)に直結しているからだ。つまり我々が生き続ける限り、その需要は常に存在するはずである。要は現代社会において限られた需要をいかに自らのクリニックに誘導できるかに成功・不成功の分かれ道となる。この業界においても勝ち組、負け組の2極化が表出し始めている。

美容医療が口コミで広がらない理由

では人々は膨大な数の美容系クリニックの中からどのように自分にふさわしい施設を選択するのか、またそれを実行するのが何故難しいのかをここで検証したい。飲食業を始め、通常のサービス業ではいわゆる"口コミ"がものを言う。例えばレストランで美味しいものを食べたとすると、それを食べたお客様はそれがいかに美味しかったかを友人や家族に喜んで伝えるであろう。それは美味しいレストランを探している人々の耳に留まり、次々へとその内容が伝播してゆくであろう。

そのレストランの成功、つまり集客の秘訣は美味しい料理を提供すること、さらに可能であれば行き届いたサービスを提供することに他ならない。もちろん広告宣伝も必要であろうが、飲食業界において集客の主役はあくまでも口コミである。

次に医療業界に目を向けると、一般医療分野でもやはり口コミは極めて重要である。それは良い診療を受けた患者さんたちは、それを分け隔てなく周囲に伝えるであろう。何故なら、病気やケガをして病院を受診するのはごく当たり前で、人々はその事実を隠す必要がないからである。

だが美容医療は飲食店などのサービス業や一般医療なとは大きく異なる。その理由は美容医療が緊急性を要しない、いわゆる"elective surgery(本人の意思で決める手術治療)"であって、治療を受けた客様はそのことを公にしないことがほとんどだからだ。我々日本人は特に美容治療を受けたことを隠す傾向が強く、ついこの間まで、いわゆる"親からもらった体に手を加えてはならない"というのが一般常識であった。

そのような社会的背景の中、人々は美容手術を受けるにしても、人目を忍んで治療を受けるのが当たり前だった。だが時代の変遷とともに、最近では以前ほど美容外科治療に抵抗を示す風潮は無くなり、次第に一般の人々まで美容医療は浸透し始めてている。

それでもある一定数の保守的な人々は、かたくなに美容医療を拒否したり、その治療歴を隠蔽することも事実である。その証拠に主婦のお客様を例に挙げると、いまだに半数近くの主婦は、夫や家族に黙って美容治療を受けている。

それは我々には自尊心があり、たとえしわやたるみがない若々しい顔に蘇ったとしても、それが手術によってもたらされたものであることを、出来れば他人には知られたくないと思うからである。こういった我々の自尊心が美容医療はいわゆる"口コミ"で広がりにくくしていると思われる。


銀座CUVOクリニック公式サイト

治療の実際 治療は写真-4の如く、口腔内からレーザーにて進入し、頬筋(Buccinator m)と呼ばれる口で物を吸う筋肉間隙から頬脂肪(バッカルファット)を引き出す。レーザーメスを用いると、バッカルファットに到達するための軟部組織への進入時、微細血管の止血操作が同時になされるため、いわゆる"無血"治療が可能となる。 眼窩脂肪と同様、この頬脂肪(バッカルファット)は、いわゆる"皮下脂肪"と異なり、脂肪としてのカロリーや栄養素を備蓄する機能は有しない。仮説ではあるが、我々がほ乳類として母乳を長期にわたって摂取していた頃、吸い込むための頬筋とその外側にある食べ物を噛む咬筋(Masseter m)間の摩擦を緩和するために存在していたと言われる。だが、母乳は乳児期の短期間のみ摂取するように進化した我々にとって、この頬脂肪(バッカルファット)の存在価値はまったくない。 頬脂肪(バッカルファット)は写真-4の如く、滑膜性皮膜に包まれていて滑りやすいので、筋肉間内を上下に移動する。つまり前回までのブログで示した図-3,4のように、立位では下顔面に下垂している。この状態がいわゆる"頬のたるみ"として認識されるため、頬のたるみ治療はこの余剰脂肪の除去が先決となる。 写真-4

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治療後の腫れについて

実際に治療を受けた患者さんの経過についてその経過(写真-5)を列挙する。通常腫れは治療直後より治療後2~3日目に腫れのピークを迎えることが多い。その後次第にその腫れは解消され、写真-5の如く治療後7日目程度からほぼ正常レベルまで戻ることがわかる。

写真-5

治療直後

手術当日

治療翌日

2日目治療2日後

3日目

治療3日後

4日目

治療4日後

4日目

治療5日後

5日目

治療6日後

6日目

治療7日後

7日目

同患者さんの治療前後の写真を比較すると、写真-6の如く下顔面のリフトアップ、小顔効果が認められた。

写真-6

治療前

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治療後

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