GINZA CUVO

2010年8月アーカイブ

7.社会貢献に向けた医療

保険診療は病人を治療するため、社会貢献のための医療として認識されやすい。 一方、美容医療は通常の保険診療と異なり、 いわゆる"病人"を扱うのではないので、ややもすると人助けより収益優先ビジネスと誤解されやすい。だが、容姿の悩みを持つ方に適切な治療を施し、そのコンプレックスを解消出来たとすれば、その方の生活質の向上(QOL)に大きく貢献出来る可能性を秘めた医療でもある。

美容医療は自由診療で行われるため、安定した収益を維持することが予想以上に難しく、ややもすると一攫千金を狙ったいわゆる"儲け主義的"な経営方針で営業を行う施設も少なくない。

だが、美容医療は通常の医療に劣らない潜在的価値を有しているだけに、単に営利目的で行うのではなく、あくまで患者さんのメリットを最優先に診療を行うべきである。そして美容医療の社会的評価が高まるよう努力し続けることが我々美容医療に携わる医師たちにとって最も重要なことである。この努力によってこの業界自体の健全な活性化が図られるると、結果的に我々の恩恵となって戻ってくるであろう。

8.若手の育成

外科医として最大限その能力を発揮出来るのは個人差があるとはいえども30〜60代にかけてであり、その能力を永久に維持することは不可能である。その理由は視力や集中力持続時間の短縮など加齢に伴う体力的衰えが誰しもに訪れるからである。以上の理由で外科医がメスを置かざるを得なくなったとき、我々が過去に培った技術や経験を過去のものとして封印してしまうのではなく、これを次の世代を担う若い外科医たちに継承しなければならない。

例えばお隣の国、韓国では世代間ギャップがなく、各世代の医師たちが良好なコミュニケーションを保ち、積極的な学会活動等を通してこの業界自体の維持発展を試みている。我が国でも熟練医師たちが既得権益にのみ固執することなく、次世代の育成に力を注ぐ時期がきている。こういった奉仕的努力が巡り巡っての社会的評価や名声といった形でこの医療に関わった我々医師たち還元されるであろう。

9.国際間交流

保険診療を基盤とした通常医療の場合、医師たちは国内外の学会等で活発に交流を図りながら向上してゆくことが一般的である。これまで述べてきたように、美容医療は自由診療であるため、安定した顧客誘導が得られない限り良好なクリニック経営を維持できない。顧客誘導において一番有効なのは、その医師、およびそのクリニックに何か特化した技術やサービスが備わっていることなのはすでに述べてきた。

仮に特化したものが手術における技術だとすれば、その技術を保持する側はそれが外部に漏れることのないよう努力して当然である。だがこの事実は美容医療領域では、医師間での競争が非常に激化しやすいことを物語っている。つまり、この医療に携わる同業者はライバル化しやすいため、学会などを通して有益な情報の共有がなしえない。

だが、中国、韓国などのアジア近隣諸国であれば、顧客を奪い合うこともなく情報をオープンにしやすいので、有益な情報を共有しやすい。つまり、国内よりも海外で行われる国際学会、セミナー等に積極的に参加し、最新の技術、知識を取得する姿勢が大切である。だからといって海外の学会に出席したときに一方的に情報収集するのでななく、双方のギブアンドテイクとして海外の仲間たちにこちらの情報を発信するような配慮を持つことが、良好な国際交流を保つ上で大変重要である。

10.マーケットの活性化

繰り返しになるが、自由診療下で行われる美容医療で最も大切なのは、他院にはないそれぞれのクリニック独自性を見出し、その独自性によって顧客誘導を図ることである。その独自性は必ずしも治療技術とは限らず、そのクリニックが提供する商品や接遇などのサービスの場合も考えられる。そしてその独自性によって集客がなされた時にこそ、そのクリニックの社会的価値が認められた証拠となる。

クリニックの独自性がないにもかかわらず、クリニック営業を成立させるのに一番安易な方法は、料金設定を下げ人気クリニックから安さに惹かれた顧客を誘導する方法であろう。だが安易に料金を下げる行為は、この業界自体のマーケットをデフレ方向に傾け、いわゆる"労多くして功少なし"の悪循環に陥れかねない。

本来、この医療の進むべき正しい道筋は各々のクリニックがそれぞれの特徴を発揮し、人々に貢献する医療として認められることである。美容医療がこのような良循環の軌道に入ると、この 業界のマーケットが活性化し、結果的に多くのクリニックが経済的にも潤うようになるであろう。


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